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第8回学術総会&研修会が開催されました

2018-06-26

第8回学術総会&研修会8回目の学術総会が、今年も東京農業大学を会場に開催されました。

はじめに、今年の基調講演は、「森林と文化」をテーマに、東京農業大学大学院 林学専攻 宮林茂幸教授にお話をいただきました。森林と人をつなぐことによって、コミュニティを形成することの重要性についてのご講演でした。

次に、会員発表では、今年も活発な質疑応答、討議が多角的な視点から行われました。一つの発表に時間をたっぷりかけて話し合うことができるのは、他学会では経験することのできない、濃密な時間です。今年は、大学二年生も発表を行いました。

  1. 福島県南相馬市の山林における放射線量の動態 −2012年と2017年の比較−
    上原 巖 (東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科教授)
  2. うらおもて森林論
    徳田友紀(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科2年)
  3. 「市民の憩いの場としての大学演習林
    —米国Duke University、Warren Wilson Collegeの事例—」
    齋藤暖生(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所)
  4. 「山中湖村で取り組み始めた森活(もりかつ)で健康プロジェクトの紹介」
    藤原章雄(東京大学富士癒しの森研究所)

第8回学術総会&研修会

ご参加いただいた皆さま、長時間おつかれさまでした。
また、今年も図書の販売をしていただいた、農大生協の皆さまにも厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

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※なお、先頃、大阪で発生した地震の影響で、今回は、関西方面の皆さまが急遽ご欠席となりました。重ねまして、お見舞い申し上げます。

そして翌日の6月24日(日)は、研修会。今年は、新宿御苑を会場に行いました。

今回の研修会のテーマは、人工植栽、人工的空間の合間にある自然散布の樹木を見つけることです。新宿御苑は、もともとは、信州高遠藩の御屋敷でした。大都会の真ん中にある緑地ですが、それでも、やはり「自然」のちから、いとなみが人知れずおこなわれていることを再確認しました。

第8回学術総会&研修会第8回学術総会&研修会第8回学術総会&研修会
 

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そして、自然のいきものもまた、ちゃんと存在をしています。

二日間、学会にご参加いただいた皆さま、誠におつかれさまでした。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

※来年度の学術総会は、2019年6月22日(土)、23日(日)を予定しております。

森林と人間の健康を考える国際会議が台湾で開催されました

2017-12-01

森林と人間の健康を考える国際会議、「森林療癒 國際研討會 2017 International Conference of Forest Human Health and Well-being 2017」が、2017年11月26日(日)~27日(月)に、台北市にある台湾の林務局の国際会議場で開催されました。会議の執行は、台湾森林保健学会です。

会議には、日本森林保健学会の上原 巌理事長が参加し、基調講演、パネルディスカッション、そして、森林でのワークショップも行いました。
会場には、連日、200余名の参加者が集い、とても盛況で、フロアからの質疑応答も連日活発でした。

会議翌日の28日(火)には、台湾国立の東眼山森林レクリエーションに出かけ、森でのひとときも過ごしました。

連日、台湾らしい、あたたかな国際会議でした。
台湾のみなさま、ありがとうございました!
今後も、森林と人間の健康を考える輪が広がっていくことを願っています。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

第7回学術総会&研修会が盛況に開催されました

2017-06-26

6月24日(土)、今年も東京農業大学を会場に、第7回目の日本森林保健学会が開かれました。

今年は、クマ研究の第一人者である、森林生態学研究室の山﨑晃司教授に、クマについての基調講演をいただき、その後、6件の会員発表が行われました。
各発表について、長時間、熱心な質疑応答が続き、また今年は事例発表が多く、充実した会になりました。

研究発表後の総会では、昨年秋に、学会誌第一号が刊行されたこと、海外では、台湾森林保健学会も設立され、海外提携も始まっていることなどが報告され、また学会の運営では新たに学生会員枠が設けられ、学会奨励賞も設けられました。

翌日の25日(日)は、世田谷・成城学園に残るかつての里山、緑地での研修会を行いました。
成城学園周辺には、国分寺崖線があり、薪炭林の樹種をはじめ、竹林や湧水も見られます。
身近なみどりにも大きな魅力がありますね。

みなさまのおかげで、今年の日本森林保健学会も無事に終了しました。
連日ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!

これからも、本学会では小さな萌芽から、大きな夢を目指していきます!
学会誌への投稿もお待ちしています。

第6回学術総会、研修会が開催されました

2016-06-21

第6回目となる学術総会が、6月18日(土)に今年も東京農業大学・世田谷キャンパスで開かれ、 翌19日(日)には、国分寺崖線での研修会が行われました。
今年のテーマは、「現代人のエスケープの場としての森林」。
人口の大半が都市部、街なかに暮らしている現代人にとっての森林の意義を様々な事例から考えました。

第6回学術総会18日(土)の総会では、まず上原 巌(うえはら いわお)理事長より、「韓国、台湾、ドイツ、イギリスにおける森林を活用した保健休養」と題した基調報告がありました。アジア、ヨーロッパのそれぞれの国のお国柄、森林の保健休養の実情などについてパワーポイントを使ってお話しされ、4国4様の様子から日本の現状もふりかえりました。

次に、会員発表では、地域における森林を活用したカウンセリングの事例の報告がありました。今年の「エスケープの場としての森林」のテーマ通り、森林の環境に心身をうつす意義についても熱心に討論がされました。

また、「地域病院や社会福祉施設で森林は活用されているのですか?そして、実際にどのように活用しているのですか?」というご質問をよくお受けいたしますが、北海道と九州、それぞれの地域病院での病院周辺の放置林の活用事例の報告があり、今後の本学会の実際的な展開方向もあらためて確認されました。

19日(日)の国分寺崖線での研修会では、かつての武蔵野の落葉広葉樹林の面影の残る樹林地を歩きながら、今でもみられる街路での天然更新の樹木などを観察し、森林の遷移、活用法、またあちこちにみられる薬用樹木や食用の樹木についても学習しました。

二日間、貴重な時間を割いて、遠路よりお越しいただいた会員のみなさま、本当にありがとうございました。また、今回はご参加いただけなかった会員のみなさま。来年度もお待ちしております!

※来年度の学術総会は、2017年6月24(土)、25(日)を予定しています。 

第5回学術総会、研修会が無事に終了しました!

2015-06-29

6月27日(土)13時より、東京農業大学・世田谷キャンパスにて、今年の学術総会が開催されました。

今年のテーマは、「森林の健康=人間の健康!?」。基調講演をはじめ、様々な研究発表を通して、森林と人間の健康のつながりについて考えました。国内の遠方からだけでなく、台湾、アメリカからの参加者もあり、盛況に行われました。

また、基調講演、研究発表の内容は、下記のとおりです。

◆<基調講演>
「森の香りと森林ウォーキング」 中村正雄 旭川医科大学名誉教授

◆<会員発表>

  1. 「ナチュラルメディカルコミュニティデザイン(N-MCD)というビジョン:いくつかの萌芽と森林保健への期待」 
    佐藤 峻(千葉大学)
  2. 「保健事業としての森林ウォーキングの可能性」 
    佐藤孔亮・住友和弘・阿久津弘明・中村正雄・長谷部直幸(旭川医科大学)
  3. 「里山を利用した傾聴散策カウンセリングの試み ~長時間勤務の女性を対象として~」
    竹内啓恵(東京農業大学大学院)
  4. 「森林療法と森林セラピーの違い」
    上原 巌(東京農業大学)

また、二日目の研修会。今年は、明治神宮の杜で、都市の中の人工林造成と天然更新、また森林風致の意義について考えました。

大正時代に造成された明治神宮は、今年で創建95年。クスノキ、スダジイ、ケヤキ、ムクノキなどの大木の下には数多くの樹木が天然更新しており、その様子を観察したり、アップダウンのある境内の参道では地形療法についても考えたりしました。

森林と人間との関係を考えることは、相互の健康、生命、生き方を考えることにつながります。

二日目間にわたってご参加された皆様方、誠におつかれさまでした。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。


創建95年の明治神宮境内を歩き、森林の遷移、森林風致について考えました。


特別に許可をいただき、神宮内の水田もたずねました。
水田には、神宮内の地下水がつかわれています。


森林の健康と人間の健康はつながっています!

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