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数値化できないもの(今月のひとこと:7月)
福岡の森林公園で、本会会員の社会福祉施設の皆様方との森林散策を行いました。
今回散策をした森林公園には、江戸時代の初めに植えられたクスノキの大木が林立しています。
林間を時折ぬけていく風も、林冠で鳴く涼しげなセミの声も心地よく感じ、最後には、クスノキの大木にみんなで木登りをしました。
日頃、室内での生活を送り、森林に出かける機会の少ない皆様方との散策でしたが、一番印象深かったのは、そのみなさまの表情の変化です。
「嬉しそうな顔」「安らかな表情」「いい顔をしている」
これらはよく考えてみると、いずれも数値化できないものですね。
経済優先、数値志向の現在の日本において、これらの表情の変化はいつの間にか忘れ去られています。
しかしながら、この表情の変化は、たとえ数値化はできなくても、確かにあり、私たちの感性、主観で感じられるものです。
数値化できない大切なもの。
本学会では、数値化できない大切なものについても考え、取り組んでいきます。
今年もご参加いただき、一緒に歩きながらお話をしてくださった皆様方、本当にありがとうございました。
研究助成制度について
会員の皆様方各位
日本森林保健学会では、学会誌への研究論文のご投稿、また研究助成を行っております。
詳しくは、それぞれの案内をご覧ください。
森林と人間の健康の研究について、皆様方からのご投稿、ご応募をお待ちしております。
第4回目の学術総会が無事に終了いたしました!
第4回目の日本森林保健学会が、
6月14日(土):東京農業大学・世田谷キャンパス
6月15日(日):青梅の森
で行われ、盛会に終了いたしました。
今年のテーマは、「森林と人間をつなぐ精神(こころ)」。
14日(土)には、基調講演をはじめ、7題の会員発表がありました。
その題目は下記の通りです。
基調講演「みどりの空間におけるバリアフリーの現状と課題」
兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科 教授 美濃伸之 先生
会員発表
①森林浴における光環境の大切さ-木漏れ日のもつリラックス効果について-
②モノテルペン類のアセチルコリンエステラーゼ阻害作用について
③森林療法を用いた地域住民の健康づくり
④「植物園における散策が心身の健康に及ぼす効果」
⑤代々木公園を利用した傾聴散策カウンセリングの試み
⑥“癒しの森”の実現に向けた東京大学演習林の試み-住民参加型の展望と課題-
⑦地域病院、社会福祉施設等における森林を利用した保健休養のすすめ方
また、翌日15日(日)には、「青梅の森」での研修会が行われました。
今年も北海道から中国地方まで、遠路からご参加される方が多くみえました。
ご参加いただきました皆様方、本当におつかれさまでした。
学会では、学会誌の発行(1回/年)、研究助成も行っていきます。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
今月のひとこと(6月)
6月14日(土)に今年の学術総会が東京農業大学(世田谷)で、翌日15日(土)には、研修会が青梅市の青梅の森で開かれます。
詳細は下記の通りです。みなさんどうぞご参加ください!
<日本森林保健学会 第4回学術総会 (2014年)>
1.日 時:2014年6月14日(土)13:00~
2.場 所:東京農業大学・世田谷キャンパス 1号館 1階 111教室
3.テーマ:「森林と人間をつなぐ精神(こころ)」
4.基調講演
「みどりの空間におけるバリアフリーの現状と課題」
兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科教授 美濃伸之氏
5.会員発表
「森林浴における光環境の大切さ -木漏れ日のもつリラックス効果について-」
独立行政法人森林総合研究所 高山範理氏
「“癒しの森”の実現に向けた東京大学演習林の試み -住民参加型研究の展望と課題-」
東京大学演習林・富士癒しの森研究所 齋藤暖生氏・藤原章雄氏
「植物園における散策が心身の健康に及ぼす効果 -「北海道大学植物園」での事例研究-」
北海道医療大学 心理科学部 言語聴覚療法学科 畠山彰文 氏
「地域病院、社会福祉施設等における森林を利用した保健休養のすすめ方」
東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 上原 巌
その他 3件の発表予定
6.会費:日本森林保健学会会員は無料です。
(東京農業大学へのアクセス)
渋谷駅よりバス(東急/小田急)「農大前」下車
小田急線・経堂駅または千歳船橋駅下車 徒歩約15分
⇒交通アクセス
<研修会> ※会員のみ対象
1.日時:6月15日(日)10:00~12:00>
2.場所:青梅市「青梅の森」
3.当日の集合場所:朝10時にJR東青梅駅改札口に集合
4.持ち物:昼食ご持参で、運動ができる服装でお集まりください。
5.研修内容:
身近な森林で、どのように保健休養の計画・実践をしていけばよいのかを、ワークショップ形式で行います。
今月のひとこと(5月)
風薫る5月になりました。
散策にちょうど良い季節になりましたね。
遠くの森まで出かけることができない場合、近くのお寺や神社の寺社林、または緑地公園に出かけてきてはいかがでしょうか?
各地の寺社林は、めったなことでは樹木を伐採しないため、その土地本来の植生の樹木が残っているところが多いのですね。
また、職場や街中でも、自然に芽生えた樹木の赤ちゃんを見つけることができます。
樹木と人間は太古のむかしは現代よりもずっと有効、友好なコミュニケーションをしていたことでしょう。
街中でもあちこちでみられる天然更新の稚樹
これらの樹木はその実が鳥や風によって運ばれて芽生えたものです。