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神-森-樹木-信仰-人間
先日、信州の伊那谷に出かけてきました。途中で諏訪を通りましたが、諏訪では「御柱祭り」という郷土歴史色の濃いお祭り、日本三大奇祭にも選定されています。
その御柱祭りでは、天然性の高齢のモミの木が森から伐り出され、人々の手によって山峰を越えて運搬され、奉られます。つまり神様と森林と人間が御柱を仲立ちとしてつながるという習わしでもあります。
しかしながら、森林、樹木を媒介して、神と人間がつながるという行為は、実は他国でもみられます。林業国のドイツでも、毎年5月には「Maibaum:5月の木」と名付けられたマツ科やカバノキ科の樹木が神聖な木として選ばれ、まちなかに立てられます。
日本の神社の境内や参道には、高くそびえるスギやクスノキのご神木がありますね。それらのご神木は神様が降臨しやすいように背高く保存され、あるいはご神木そのものが神様になるのです。
- 諏訪の御柱祭りのモミの木としめ縄(JR岡谷駅)
- 毎年5月に立てられるドイツのマイバウム
森林や樹木を介して、神と人間が接する。
国際的、民族的にも面白いテーマですね。
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