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新着情報:今月のひとこと 一覧

成城学園の里山の名残り 映画「七人の侍」のロケ地はいま

2024-12-03

戦前からの高級住宅街で知られる、世田谷区の成城学園。実は成城一帯には、今でも里山の名残りがみられます。国分寺まで断続的に連なる緑地の崖線があり、あちこちで湧水もみられるのです。

1954年(昭和29年)の黒澤明監督の代表作の一つである「七人の侍」。この不朽の名作のロケも、成城学園近隣の世田谷区大蔵の里山でおこなわれました。現在でもその跡地は樹林として残っており、散策することもできます。誇り高い住宅街、映画、その双方はみどりの樹林から生まれたわけですね。

2024年 令和6年も師走。
今年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

日本森林保健学会 事務局一同

高齢者と森林療法:韓国での国際会議

2024-11-01

10月24日~26日まで、韓国の東国大学(ソウル市)にて、高齢化社会に向けた森林療法の国際会議とワークショップが開催されました。

本学会の上原理事長は招待講演をおこない、日本での高齢者対象の森林療法の事例を報告いたしました。1999年の日本森林学会で森林療法が上原理事長に提唱してから25年。現在、森林療法は世界各国に広がり、今回のようにテーマを特化した国際会議まで開催されるようになりました。

「高齢者と森林療法:韓国での国際会議」

国際会議には、東アジア諸国を中心に集会しました。

高齢化は世界各国での大きな社会課題ともなっています。お隣の中国では、65歳以上の人口は現在2億3000万人。2050年には4億人になることが予想されています。高齢化のスピードは予想以上に早く、その超高齢化(Super-Aging)は日本でも進行中です。

今回の国際会議では、その高齢化社会の暮らしにおいて、森林環境を活用することによって、

  1. いかに健康を増進し、保持するか?
  2. いかに疾病を予防するか?

の2つが大きなテーマとなりました。

韓国の研究では、森林率の高い山村においては、幸福感、健康度が高い傾向があるが報告され、ドイツの研究では、森林療法の効果には、その森林環境の樹種はあまり関係がない(?)ことなども報告。台湾の研究では、病院入院中の患者さんに対する樹木の香りの効果が報告されました。

森林療法はこれからも様々な紅葉の彩りのように、様々な姿を見せながら変化をしていくことでしょう。

森林と一緒に自己の人生の時を重ねていく。そんな生き方も素敵ですね。

「高齢者と森林療法:韓国での国際会議」

韓国も紅葉が綺麗です

会員の方の山林に出かけてきました!

2024-10-01

長かった夏の山にいつの間にか涼しい風が吹くようになり、秋がやってきました。
その秋の日に、東海地域に出かけてきました。今回は会員の方の山林の踏査です。
お天気にも恵まれ、とても良い森林散策をすることができました。

今月のひとこと(2024年10月)

自分の家が代々継承してきた山林。おじいさん、おばあさんの代までは足繁く出かけてきたものの、自分の代ではいつしか意識も遠ざかり、所在地も今ではよくわからない。また、どのように手入れをしていったらよいかわからない。そんな山林が全国各地にあります。でも、「自分の山」「自分の森林」はかけがえのない宝物です!

もしわが家の山林を見に来てほしいというリクエストがありましたら、ぜひ学会事務局にご一報ください。可能な範囲でうかがわせていただきます。

台湾・台東縣に出かけてきました!

2024-09-02

残暑もあり、台風の接近もあいつぐ初秋ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
8/22~25まで、国際フォーラムで台湾・台東縣に出かけてまいりました。
連日盛況のなか、小生は基調講演、パネルディスカッション、ワークショップを担当いたしました。台湾のみなさんは親切で優しく、さりげない気配りのできる方が多くて、とても充実したフォーラムになりました。

今月のひとこと(2024年9月)

プラカードを持っているのが台東縣知事。その左が上原理事長。


森林療法の本を2冊出版し、初めて台湾を訪れたのが2013年。以来、小生の目から見て、台湾での森林療法はアジア諸国の中では最も理想的に発展している国の一つであると感じました。また、台湾には、本学会の姉妹組織である台湾森林保健学会が2016年に設立され、今でも活発に活動をされています。
フォーラム最終日は、海にも出かけてきました。海風、波の音にも、自然のゆらぎがあり、自然の摂理を体感します。
間もなく、みのりの秋になりますね!
今月のひとこと(2024年9月)

ワークショップの様子(青いTシャツを着ているのが、上原理事長)


今月のひとこと(2024年9月)

海辺でのワークショップ

(上原理事長 記)

木とみどりのアート

2024-08-01

みなさま、残暑お見舞い申し上げます。

先日、都内のホテルに出かけてきました。
ホテルのロビーでは、木のオブジェが飾られていたのですが、その材料はなんと、芯食い、芯腐朽の丸太材でした。でも、ホテルの中で全く違和感がありません。樹木、木材は、個性的でそれぞれが唯一無二の自然素材です。そのため、たとえ病虫害の被害木であっても、アート作品になりうるのですね。

ホテルには、周遊ができ、流水も楽しめる庭園もありました。庭園もまた緑のアートです。

残暑厳しいおり、森林、木立ち、みどりの空間でどうぞお過ごしください。

 

枯損木を使った木のオブジェと緑を楽しむ庭園。いずれもアートです!

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