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森と川と災害の関係
今年もまた各地で豪雨災害が続いていますが、みなさまのおすまいのところはいかがでしょうか?
下の写真は、わたしの信州の実家の裏を流れる川の様子です。
平常時と激しい降雨時の写真を並べてありますが、降雨時は水位が上がるだけでなく、川水が茶色く濁っているのがわかりますか?
実はこのことは、この川の上流にある森林があまり健全でないことを示しています。
森林にはたとえ激しい雨が降っても、それを木々の枝葉や林床の植物でまず受け止め、次に落葉や土壌で吸収し、土中に雨水を貯めこんで、それをろ過しながらゆっくりと下流にながしていく機能があります。そのため、森林からは、急激にではなく、常時同様のスピードで水は流れているのです(水源涵養機能)。
突発的な集中雨が降ると、急に水位が上がったり、濁った川水が流れ出たりするのは、そうした機能が低い森林であることを示しています。
雨も川も森林とつながり、森林の姿を浮き彫りにしているのですね。
この秋は各地での水害が発生しないことを願っています。
それには、私たち人間だけでなく、森林もしっかりと手当てをしなければなりません。
(上原 記)
会員のご著書紹介
この度、会員の桐原肇様より、2冊のご著書「箕面の森の小さなできごと」「みのおの森の小さな物語」をいただきました。
桐原さまは、信州の安曇野でお生まれになり、大阪府箕面市に40年お住まいです。
会社を経営されたのち、国定公園の箕面の森に親しまれ、活動をされるようになりました。
ご著書はその森林散策から生まれた作品集です。
「箕面の森の小さなできごと」は箕面の森での日々のエピソードが丹念に描かれ、「みのおの森の小さな物語」では、箕面の森で生まれた12の物語集です。
桐原様、珠玉の作品をありがとうございました!
夏休みの宿題 (^_^;) 森の物語はいかがでしょうか?
暑中&残暑お見舞い申し上げます。
夏休みが始まりましたね!
夏休みと言えば、宿題があります。
「夏休みの自由研究」もあることでしょう。
でも、自由研究といっても、どんなことを調べたらいいかがまずわからず、お父さんお母さんに手伝ってもらうお子さんも数多いことでしょう。
そこで、今年はコロナ禍の夏休みとして、「森の物語」調べてみてはいかがでしょうか?
古今東西に森のお話があります。
たとえば、赤ずきんちゃんやヘンゼルとグレーテル、眠れる森の美女など、ヨーロッパの物語では、森が舞台となっているものがとても多いのです。日本でも、桃太郎、こぶとりじいさんなどは山間部や山林が舞台になっていますね。
その森にちなんだお話を、主人公、登場人物、ストーリーなどで分類していくのです。意外なパターンが見つかるかも知れませんよ。
引き続きコロナにお気をつけて、良い夏休みをお過ごしください!
森林浴、森林療法の国際セミナーのお知らせ
上原理事長が、日本文化の発信拠点ジャパンハウスの企画で、アメリカ・ロサンゼルスとオンラインで結び、森林浴、森林療法についてお話をします。
会話はすべて英語ですが、興味関心のある方はどうぞご参加ください!
(日時)8月19日(木)午前9時~
下記のアドレスにアクセスをしてください。
https://www.japanhousela.com/events/forest-therapy-reconnecting/
森と人の文化誌『Green Power グリーン・パワー』(2020 12月号)
森と人の文化誌『Green Power グリーン・パワー』(2020 1月号~12月号)に、“森林アメニティのすすめ”が特集され、日本森林保健学会理事長・理事・会員の記事が掲載されました。