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今月のひとこと(3月):森林と食とのつながり
季節は春めいてきましたね。
3月は卒業式、転勤、退職の時節でもあります。
節目となる会では、季節の食がもてなされ、日本の場合、自然・森林とむすびついた食事やお菓子が供されますね。
森林というと、木材生産、環境保全、水源涵養、大気浄化、保健休養などの様々な効用が頭に浮かびます。
でも、森林からは「食」としての恵みもやはりもたらされているのです。
その食は、かつての自然の中での暮らしから生まれたものであり、理にかなったものでもあります。
春の門出、森の恵みの「食」も楽しみましょう!
桜餅と道明寺(東京農業大学の研究室にて)
包んでいる桜の葉は、オオシマザクラで、そのまま食べられます。
甘い香りの成分は、クマリン(C9H6O2 )です。
柏葉焼き(長野県北相木村にて)
野菜、お味噌を混ぜ込んだお餅をカシワの葉でくるみ、焼いたもの。
かつての山仕事の携行食です。
また、カシワの葉は、「貸しは(つくらない)」という語呂合わせにもなっています。
岩茸まんじゅう(長野県北相木村にて)
「岩茸(イワタケ)」は、空気の清澄な高原の岩場などで見られる地衣類です。
その稀少なイワタケを佃煮にして、お饅頭にいれてあります。