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キハダ(今月のひとこと:9月)
みなさんは、キハダという樹木を知っていますか?
主に冷温帯に自生するミカン科の樹木です。
キハダの名前は、樹皮を剥くとその内皮が黄色いことに由来しており、その黄色い内皮にベルベリンという物質が含まれ、昔から健胃腸剤として使われてきました。
そして、このキハダの樹皮ですが、実は利用しているのは私たち人間ばかりではありません。野生の動物もまた利用しており、林地を歩くと、野生のシカに樹皮を食べられているキハダに出会うことがあります。彼らは本能でこの樹木の薬効を知っているのですね。あるいは、シカの社会もストレス社会であり、胃腸の弱ったシカが多くなってきているのかも知れません(笑)。
これらもまた、森林のアメニティ、豊かさですね。
秋です。森林で、健康づくりのできる樹木も探してみましょう!
※キハダの人工栽培(畑地栽培)は、長野県が全国に先駆けて始めました。