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「森林と心のユニバーサルデザイン~森のみどりはバリアを越える2022~」開催報告
さる6月1日(水)、シンポジュウム「森林と心のユニバーサルデザイン 森のみどりはバリアを越える2022」が新宿会場とオンラインのハイブリッド形式で開催され、会場、オンライン共に盛況でした。
主催は、全国森林レクリエーション協会です。
日本森林保健学会は、研究助成事業「森林を活用した障害者・高齢者の保健休養及びレクリエーションの今後の展開方向に関する実証的調査事業」を3年間おこないました。今回はその事業の報告を通して、森林における障害者・高齢者の保健休養及びレクリエーションの現状や課題、そして障害の有無にかかわらずすべての人が森林を活用して、その保健休養効果の恩恵を享受していくための方法、さらに、障害者等に対応した森林レクリエーションエリアにおける施設整備の促進と障害者等の森林の保健休養、レクリエーション活用を支援する仕組みづくりの必要性について考えるシンポジュウムをおこないました。
開会にあたっての沼田正俊さま(全国森林レクリエーション協会理事長、元林野庁長官)挨拶では、事業を担当した本学会への謝意もいただきました。
シンポジュウムは、ご参加された皆様が熱心に聴講いただき、最後に質疑応答もおこなわれ、終始あたたかで良い雰囲気の会となりました。この場を借りて、ご参加された皆様方に厚く御礼申し上げます。
なお、本事業の報告書、ならびに「障害者・障害者のための森林のレクリエーション利用のてびき」はまもなく全国森林レクリエーション協会より発行されます。
シンポジュウムの内容は以下の通りです。
開催日時:2022年6月1日(水)13:30~16:00
主催:一般社団法人全国森林レクリエーション協会
後援:日本森林保健学会
対面およびオンライン開催
【スケジュール】
総合司会:木下喜博(全国森林レクリエーション協会 専務理事)
13:30 開会挨拶:沼田正俊(全国森林レクリエーション協会 理事長)
13:35~14:05 総括報告 上原 巌(本学会理事長、東京農業大学 教授)
14:15~14:30 事例報告 盲学校の事例
竹内啓恵(本学会事務局、全国森林レクリエーション研究員)
14:30~14:45 事例報告 国内または海外の森林公園の事例 上原 巌
14:45~15:00 事例報告 高齢者の事例 住友和弘(本学会理事、東北医科薬科大学 教授)
15:05~15:50 パネルディスカッション
司会:高山範理(本学会理事、森林総合研究所 上席研究員)
登壇報告者:上記のほか、
近藤美紀(都立文京盲学校 副校長)
中村考一(認知症介護研究・研修東京センター 研修企画主幹)
樹木の葉の魅力
これは、和食に添えられたイロハモミジの葉。
モミジなどの葉に着目した、徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」はことに有名ですね。
たしかに、和食にカエデの葉は似合います。
でも、なぜ樹木の葉が料理の添え物に合うのでしょうか?
ずばりその答えは、葉自体が持つデザインです。
自然の造形は、余計なものがなく、シンプルで力強い。
まさに和食にぴったりの脇役なのです。
けれども、樹木の葉にはまだまだ別の可能性もあります。
用材や効能だけでなく、樹木の葉の魅力をさまざまな角度から見つめてみましょう。
森林と心のユニバーサルデザイン~森のみどりはバリアを越える2022~ ハイブリッド形式
多数の要望があり、オンライン参加も可能になりました!
「森林を活用した障害者・高齢者の保健休養とレクリエーションに関する調査事業(2020年度~)」について、一般社団法人全国森林レクリエーション協会との共同プロジュエクトにより、
国内外の現地調査や事例、全国の森林公園のユニバーサルデザインの現状、また様々な専門家を交えてのワークショップなどの報告とともに、3年間で得られた知見や情報をまとめて考案した森林空間の創造とプログラムも紹介するシンポジュウムが開催されます。
参加費は無料です。ご興味がありましたら、ご参加ください!
開催日:2022年6月1日(水)13:30~16:00 参加無料
開催場所:ミーティングスペースAP西新宿 6F 会議室P
東京都新宿区西新宿7-2-4 新宿喜楓ビル6F(⇒アクセス)
【プログラム】
13:00 受 付 総合司会:木下喜博(全国森林レクリエーション協会 専務理事)
13:30 開会挨拶 沼田正俊(全国森林レクリエーション協会 理事長)
13:35 報 告 1 3年間の総括報告 上原 巌(東京農業大学 教授)
14:05 報 告 2 盲学校の事例 竹内啓恵(全国森林レクリエーション 研究員)
14:20 報 告 3 国内および海外の森林公園の事例 上原 巌
14:35 報 告 4 高齢者の事例 住友和弘(東北医科薬科大学若林病院 病院教授)
~15分間休憩~
15:05~15:50 パネルディスカッション:45分
司 会 高山範理(森林総合研究所 チーム長(森林空間利用推進))
登 壇 者 上原 巌、竹内啓恵、住友和弘
近藤美紀(都立文京盲学校 副校長)
中村孝一(認知症介護研究・研修東京センター 研修部長)
15:50 閉会挨拶 木下喜博
会場の参加申込先は、こちらから⇒
オンラインの申込先は、こちらから⇒
森林浴の効果に気持ちや性格は影響するか?
今年の連休、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
林間を爽やかな風が吹き抜ける、いい季節になりましたね。
この連休、各地で森林浴を楽しまれる方も多いことでしょう。
さて、その森林浴。
現在では、国際的にも様々な研究がされています。
森林浴をすると、日常的に健康になり、日常的にハッピーでいられる。
そうした研究結果が数多く得られています。
もちろん森林浴は、私たちの心身に健康をもたらします。
けれども、ここで1点気になることがあります。
それは、森林浴をして健やかになった、健やかな気持ちになったという、その効果には、基本的にその人の気持ちの持ち方や性格も影響していることと思われることです。
と言うのも、森林浴に出かける、森林に出かけたいと思う人は、もともと前向きな方、肯定的な方が基本的に多く、生活全般においてもポジティブな傾向があることが考えられるからです。その結果、もとから肯定的に考えるタイプの人は森林浴をしても満足度が高く、幸福感を肯定的に評価するといったデータが得られているのかも知れません。
みなさんご自身はいかがでしょうか?
ぜひ森林浴なんて胡散臭い、森林になど出かけるなどまっぴらごめん、という方とも、この連休は森林に出かける機会が持てればいいですね。
森林浴の効果に、その人の性格は影響するでしょうか?
雪は豊作の源
令和4年度、2022年度が始まりました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
ここは、信州の山寺の境内。
なごり雪が残っていますね。
この雪はまもなくとけてしまいますが、この雪は一体どこにいくのでしょう?
はい、もちろん水になり、地下にしみこんでいきます。
森林の土中にとけこんだ水はゆっくりと時間をかけて流れていく性質があります。
そのため、自然の山から流れ出る水は、いつでも変わらない量が保たれているのです。
けれども、やはり雪が多かった時は、里に流れ出る水の量がいくぶん多くなります。
大雪の年は、里の田畑を潤してくれる水が増すのですね。
雪から水への変化だけでなく、ものごとにはすべて流れ、流転があります。
今年度はどんな流れになるでしょうか?
令和4年度 2022年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
日本森林保健学会 事務局一同