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今年の2大ニュース&地衣類の研究(今月のひとこと:12月)
今年もとうとう師走、クリスマス、年の瀬の時節になってまいりました。
皆様方にとりまして、今年はどんな一年でしたか?
日本森林保健学会にとっての2016年は、
○台湾森林保健学会との提携
○学会誌「森林保健研究」の創刊
の大きな2つの一里塚ができました。
来年以降の活動、調査、研究がさらに楽しみなところです。
さて、この師走の調査研究の第一弾として、信州・伊那谷のカラマツ林に出かけてまいりました。
今回は、標高1200m前後のカラマツ人工林の樹皮に付着する地衣類(菌類と藻類の共生体)の調査です。
地衣類には、その土地の空気環境条件の影響を敏感に受けるものがあり、その特質から、空気の清浄度の指標生物(indicator)に利用できるものがあります。
清澄な空気は、清冽な水同様に、現代では貴重なものになってきました。
貴重な自然条件についての調査研究にも継続して取り組んでまいります。
- 高標高のカラマツの樹皮に付着する様々な地衣類
- 地衣類の姿もなかなか個性的です!
どうぞ良いクリスマス、新年をお迎えください!
台湾森林保健学会との連携協定をむすびました!
11月9日(水)、台湾森林保健学会の方々が来訪され、日本森林保健学会と連携協定をむすびました。
これからの台湾、日本相互の森林保健研究のはじめの一歩であり、芽生えです。
やがて大樹、大きな森林になることを夢見て、創造的な活動に取り組んでいきます!
学会誌ができました!(今月のひとこと:11月)
秋冷の候、皆様方におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
今年も霜月の時節になりました。
日本森林保健学会の学会誌「森林保健研究」の第1号が発刊のはこびとなりました。
これもひとえに、みなさまかたのあたたかなご支援のおかげです。
「森林保健研究」には、日本語だけでなく、英語、ドイツ語、中国語でも投稿ができます。
- 表表紙
- ページを開けると・・・
- 裏表紙(英文です!)
まだ第一歩。
小冊子ではありますが、この創刊号がやがて大きな森林となる、最初の芽生え、萌芽となることを期待しています。
みなさまからの玉稿を編集委員会一同、心よりお待ちしております。
各地での森林の体験会(今月のひとこと:10月)
台風の襲来の多かった今年も、いつの間にか秋が訪れ、各地で秋の森林体験会が開かれるようになりました。
「体験会」といっても、大上段にふりかぶるのではなく、自分の暮らす地域の森林に足を踏み入れてみることも体験会です。
例えば、自宅の身近なところにある森林にはどんな樹木があるのか、またそれらの樹木にはどんな効能があるのかを調べたり、森林の中で食事を作ったり、お弁当を食べたり、また手入れをすることも、どれもみな体験会です。
森の中での音楽会などもあります。
催しの計画がない場合には、みなさんご自身で企画、実行されてみてはいかがでしょか?
- 地域の山林の見直し踏査の集い(長野県筑北村の共有林にて)
- 山林で採集した樹木の枝葉から香りを取り出す勉強会(長野県筑北村公民館)
- 森林での整備活動&自分たちの居場所づくり(埼玉県飯能市の私有林で)
- 採りたての食材を森でいただく(飯能市の私有林)
- 森林の整備活動(ながさき県民の森)
- 森の中での演奏会(ながさき県民の森)
芸術の秋の森(今月のひとこと:9月)
東京・上野の森にある東京都美術館で開催の「木々との対話」展に出掛けてきました。
会場では、クスノキやスギなどをはじめ、様々な樹木、木材を使った作品が展示されています。
この企画展では、美術館では珍しく写真撮影可のスペースが多く、教材研究も出来ました。
手で加工できるだけでなく、様々な木目の表情を持つ木材は、芸術の最高素材の一つですね。
- クスノキを材料に使った、土屋仁応さんの作品。
- サクラの枝を使った、田窪恭治さんの作品。
- 國安孝昌さんの作品。らせん状のダイナミックなアートです。
館外には、東京大空襲の火災を受けたイチョウの大木もあり、その存在もまた、メモリアル・アートになっています。
ちなみに、上野公園内には、間伐材を活用した舗道もありました。
「木々との対話」展は、10月2日(日)まで開かれています。
⇒公式サイト:http://90th.tobikan.jp/exhibition.html