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第6回学術総会、研修会が開催されました
第6回目となる学術総会が、6月18日(土)に今年も東京農業大学・世田谷キャンパスで開かれ、 翌19日(日)には、国分寺崖線での研修会が行われました。
今年のテーマは、「現代人のエスケープの場としての森林」。
人口の大半が都市部、街なかに暮らしている現代人にとっての森林の意義を様々な事例から考えました。
18日(土)の総会では、まず上原 巌(うえはら いわお)理事長より、「韓国、台湾、ドイツ、イギリスにおける森林を活用した保健休養」と題した基調報告がありました。アジア、ヨーロッパのそれぞれの国のお国柄、森林の保健休養の実情などについてパワーポイントを使ってお話しされ、4国4様の様子から日本の現状もふりかえりました。
次に、会員発表では、地域における森林を活用したカウンセリングの事例の報告がありました。今年の「エスケープの場としての森林」のテーマ通り、森林の環境に心身をうつす意義についても熱心に討論がされました。
また、「地域病院や社会福祉施設で森林は活用されているのですか?そして、実際にどのように活用しているのですか?」というご質問をよくお受けいたしますが、北海道と九州、それぞれの地域病院での病院周辺の放置林の活用事例の報告があり、今後の本学会の実際的な展開方向もあらためて確認されました。
19日(日)の国分寺崖線での研修会では、かつての武蔵野の落葉広葉樹林の面影の残る樹林地を歩きながら、今でもみられる街路での天然更新の樹木などを観察し、森林の遷移、活用法、またあちこちにみられる薬用樹木や食用の樹木についても学習しました。
二日間、貴重な時間を割いて、遠路よりお越しいただいた会員のみなさま、本当にありがとうございました。また、今回はご参加いただけなかった会員のみなさま。来年度もお待ちしております!
※来年度の学術総会は、2017年6月24(土)、25(日)を予定しています。
今月のひとこと:6月
今月の18日(土)には、例年通り、東京農業大学(世田谷キャンパス)にて、学術総会を開きます。今回は、上原理事長の基調報告「ドイツ、イギリス、韓国、台湾における森林の保健休養」を皮切りに、会員発表を行います。
今年もたくさんの研究発表ができますよう、会員の皆様からのお申し込みをお待ちしています!
また、研修会は、翌日の19日(日)に、国分寺崖線の緑地散策を予定しています。どうぞふるってご参加ください!!
<日本森林保健学会 第6回 学術総会のお知らせ>
◆日 時:2016年6月18日(土)13:00~
◆場 所:東京農業大学・世田谷キャンパス 1号館 233教室(⇒交通アクセス)
◆テーマ:「現代人のエスケープの場としての森林」
◆基調報告 13:00~14:00
「韓国、台湾、ドイツ、イギリスにおける森林を活用した保養休養」上原 巌(東京農業大学)
◆会員発表 14:00~16:30
◆総 会 16:30
◆懇親会 17:30
<東京農業大学へのアクセス>
○渋谷駅よりバス(東急/小田急)「農大前」下車
○小田急線・経堂駅または千歳船橋駅下車 徒歩約15分
⇒交通アクセス
<日本森林保健学会研修会>
◆日 時:6月19日(日)10:00~13:00
◆場 所:国分寺崖線の緑地
◆集合時間・集合場所:10:00 JR西国分寺駅 改札口前
◆持ち物:昼食、飲み物、水筒
両日とも、会員は無料です!
ゴールデンウイークの穴場=身近なみどり(今月のひとこと:5月)
風薫る五月、ゴールデンウイークたけなわですが、みなさまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
各地への行楽、旅行にお出かけになられている方々も多いことでしょう。
でも、あえて遠出をせずにゆっくりご自宅で静養、エネルギー充電という方もおみえのことでしょう。
そこで、ご自宅で過ごされている方は、お近くの公園やお寺、神社の社叢林に出かけてみてはいかがでしょうか?
お金もかからず、お気軽に自然への小旅行ができます。
都市部の公園であっても、そこには必ず天然、自然の植物、樹木が生きています。たとえ名前はわからなくても、そんな自然の植物と出会い、しばし、言葉をかわしてみてはいかがでしょう?
静かに過ごせる時間、空間は、いたるところに発見できますね。
都市部の公園でも、コナラ(ドングリの木)の赤ちゃんがみられます。
動物でも植物でも、赤ちゃんはみんな可愛いらしいですね。
日本森林保健学会 第6回学術総会のお知らせ
下記の通り、日本森林保健学会の第6回学術総会を開催いたします。
◆日 時:2016年6月18日(土)13:00~
◆場 所:東京農業大学・世田谷キャンパス 1号館(⇒交通アクセス)
◆テーマ:「現代人のエスケープの場としての森林」
◆基調講演、会員発表、総会
<東京農業大学へのアクセス>
○渋谷駅よりバス(東急/小田急)「農大前」下車
○小田急線・経堂駅または千歳船橋駅下車 徒歩約15分
⇒交通アクセス
みどりのアメニティ(今月のひとこと:4月)
みなさん、こんにちは。
新年度がスタートしましたが、いかがお過ごしでしょうか?
今春、森林関係の学会が関東のある大学で開催され、出かけてきました。
出来たばかりの新校舎で開催されたのですが、写真はその校舎内のトイレのデザインです!
木材や観葉植物が使われ、各階によって異なるみどりや自然の風景、背景があしらわれています。とても大学のトイレとは、とても思えない斬新なセンスですよね。
しかしながら、トイレにみどり、植物を使うことは、実は日本文化の中では伝統的に行われてきていることです。
右の写真は、青梅市の古民家の雪隠(せっちん:トイレのこと)です。
ナンテンの木を周囲に植え、雪隠を目隠ししていますが、ナンテンの葉には抗菌作用、実には去痰や解熱作用があり、「南天:ナンテン」という名前からは「難を転じる」ということもかけてありました。病気、わざわいは、トイレ周り、消化器系統の臓器にあらわれると考えていたのかも知れません。
また、雪隠という言葉には、和文化の繊細さ、こまやかさも表れていますね。
下の写真は、長野市戸隠神社の男性トイレのようすです。
スギの葉が便器内に置かれ、飛散防止と消臭、防虫を兼ねています。
夏目漱石の随筆などでも紹介されており、こうした風習は古くから行われ、樹木、植物の持つフィトンチッドの働きを生活の知恵で活用していたものともいえるでしょう。
今年の年度初めは、トイレのおはなしとなりましたが、2016年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
日本森林保健学会事務局 一同