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野外、自然での遊びの意義とは?(今月のひとこと:6月)
これは、今からちょうど50年前の1969年(昭和44年)の長野市の保育園児の遠足の様子です。アカマツ林の急斜面をたくましく登っていく園児の姿が写っていますね。
しかし、現在では、このような子どもの姿はあまり見られなくなりました。
ところで、子どもにとって、野外、自然での活動はどのような意義を持っているのでしょうか?
園舎、園庭は、人の作った人工的空間です。そこは、秩序、ルールの世界であり、作為的で制限があり、自由度が低い世界であるともいえます。
それに対して、野外・自然は、無作為の世界であり、「ゆらぎの構造」があり、危険度が高い反面、自由度、創造性も高い世界であるとも言えます。
また、自然での遊びには、
(1)身体的、運動的発達
(2)社会性の発達
(3)情緒安定化、感性の発達
(4)自発性、自立性の獲得
(5)知的能力の発達
の5つの可能性があることも指摘、報告されてきています。
ノーベル賞受賞者にも、「幼少期は自然の中で遊んでいた」という経験を持つ人も数多いですね。
しかしながら、もちろん、自然、森林には良いことばかりがあるわけでは決してありません。大きな危険やリスクも常に存在しています。
創造性と危険性は、常に背中合わせなのですね。
※6月22日(土)のシンポジウムでは、子どもの森林、自然体験についてのお話もあります。
どうぞお出かけください!