新着情報
魔法の水
欧米の童話や、日本の昔話では、木のウロ(穴)に溜まった水が、ある効力をもった魔法の水として登場することがあります。
たとえば、「森の奥の大木の二又にある水には若返りの効果がある」「山の木のウロの水で顔を洗ったら、おじいさんのこぶがとれた」などの出来事が登場することがありますね。
でも、実際にはどうでしょう。木のウロに雨水が溜まっているのを見かけることはありますが、そこにはボウフラがすんでいたり、茶色く濁っていたり、お話の魔法の水とはちょっと異なるようですね。
けれども、冬のこの時期の木の根元に水が溜まっているのを見かけることがあったら、一度じっくりと眺めてみてください。真冬では、意外に澄んだ水が溜まっているのを見ることができるでしょう。小さな池のように、そこには小さな生態系が存在していることを眺めることができることと思います。