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高齢者と森林療法:韓国での国際会議
10月24日~26日まで、韓国の東国大学(ソウル市)にて、高齢化社会に向けた森林療法の国際会議とワークショップが開催されました。
本学会の上原理事長は招待講演をおこない、日本での高齢者対象の森林療法の事例を報告いたしました。1999年の日本森林学会で森林療法が上原理事長に提唱してから25年。現在、森林療法は世界各国に広がり、今回のようにテーマを特化した国際会議まで開催されるようになりました。
高齢化は世界各国での大きな社会課題ともなっています。お隣の中国では、65歳以上の人口は現在2億3000万人。2050年には4億人になることが予想されています。高齢化のスピードは予想以上に早く、その超高齢化(Super-Aging)は日本でも進行中です。
今回の国際会議では、その高齢化社会の暮らしにおいて、森林環境を活用することによって、
- いかに健康を増進し、保持するか?
- いかに疾病を予防するか?
の2つが大きなテーマとなりました。
韓国の研究では、森林率の高い山村においては、幸福感、健康度が高い傾向があるが報告され、ドイツの研究では、森林療法の効果には、その森林環境の樹種はあまり関係がない(?)ことなども報告。台湾の研究では、病院入院中の患者さんに対する樹木の香りの効果が報告されました。
森林療法はこれからも様々な紅葉の彩りのように、様々な姿を見せながら変化をしていくことでしょう。
森林と一緒に自己の人生の時を重ねていく。そんな生き方も素敵ですね。
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