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節目には植物 これも日本文化です
いままさに卒業式シーズン。
日本では、桜の花が卒業式にも、そして入学式にも、象徴的に使われますね。
散り行く桜と開花の桜です。
日本ではちょうどこの時期が「年度」「学期」の変わり目にあたるので、桜はその両方のシンボルになるわけです。
でも、この季節の花や植物を用いるのは春だけではありません。夏や秋、冬でさえも、植物を用います。夏の朝顔、秋のすすき、冬の門松。
この伝統文化はこれからも伝承していきたいものですね。
そして、卒業生のみなさん、晴れの門出おめでとうございます!
喜寿は青春です
まもなく立春。寒い日もありましたが、もう春ですね。
さて、この度、本学会会員の桐原 肇さまより、御本をご恵与いただきました。
桐原様は、信州安曇野のお生まれで、現在は大阪にお住まいです。以前にも2冊のご著書を学会にご寄贈いただいております。
桐原様は75歳から全国の街道を歩き始め、喜寿の77歳で4000kmに到達されたそうです。南は鹿児島から、北は北海道までの8つの街道と道中をのべ161日かけて603万歩、4162.7㎞歩かれた記録が今回のご出版です。
内容は、日付ごとに天候、気温、場所、そして桐原さんの思いが書かれ、まさに布石を集めた重みのある一冊になっています。
副題は、「喜寿の青春賦」。はい、喜寿は青春ですね。桐原様、素敵な出版をありがとうございました!
「街道歩き4000km」 桐原 肇 著 出版:澪標(みおつくし)2023年1月発行
出版のお知らせ
この度、「ぎざぎざ くるくる 葉っぱのカタチ」(農文協)という絵本を出版いたしました。
2年前に東京農業大学の食と農の博物館で開催した「自然の中の数学 展」の内容の一部をまとめたものです。
出版は、「見つけた! 自然のかたち シリーズ」の1冊目で、今後は、
「まんまる つんつん 木のカタチ」
「ひらひら ふさふさ 花のカタチ」
の2冊が順次発刊となります。
対象は、九九を習い始めた小学2年生以上ですが、もちろん幼児や大人でも楽しめます。
どうぞご高覧ください!
(上原)
風紋 自然の言葉
明けましておめでとうございます
さて、これは、何の写真でしょう?
雪であることはわかりますが、それが何なのでしょうね?
はい、これは、雪面にできた風紋、風の紋様です。
白い雪の上にできる造形で、抽象芸術のようにも見えますね。
風紋は、その時の雪質や大気の状態をはじめ、風向、風力によっても、異なった模様ができます。
いわば、自然の言葉なのです。
一見すると、ただ白いだけの無言の世界に見えていても、
そこには様々な言葉やつぶやき、メッセージが込められているのですね。
今年もこのような自然の言葉、メッセージを受け取れるような感性を育てていきたいものです。
2023年、令和5年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
日本森林保健学会 事務局 一同
子ども+森林=活気&歓声
今年も北から南まで、各地の森林に出かけてきましたが、一番心が躍ったのは、子どもたちと一緒に森林に出かけた時です。
現在、各地の森林で子どもを対象とした体験教室や体験会がおこなわれていますね。都市近郊の山林でも都市部の幼稚園や小学生を招き入れ、様々な体験会を実施されています。
体験会では、急な山道を登り、急斜面の林地を歩き、間伐作業などの木の伐倒を目の当たりに見学したり、丸太を伐ってコースターを作ったり、と森林での時間を過ごしていくのですが、若い筍のように瑞々しい感性を持った子どもたちには、その森林でのひとときのすべてが新鮮な冒険タイムになるようです。歓声や笑い声、驚嘆の声などが常に林間にこだまし、いつもは静まりかえっている森林も子どもたちが訪れる日はにわかに賑やかになります。
そして活気づくのは、森林の雰囲気だけではありません。子どもたちが来ると、普段は沈鬱な放置林であっても、元気さをあたかも取り戻すようにうかがえます。はい、子どもたちは森林をよみがえらす使者でもあるのですね!
まもなくクリスマス。そのクリスマスツリーは、キリスト教よりもずっと古く、ゲルマンの人々が冬至の頃、森の中からモミの木を摘んできたことに由来しているともいわれます。
年末の静かな森。子どもたちと出かけてみてはいかがでしょうか?
本年も大変お世話になりました。どうぞ良いお年をお迎えください!
こどもたちが山林にくると、林間はにわかに賑やかになりますね!