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今月のひとこと(2013年4月)
ーさくらの花ー
東日本ではこれからのところもありますが、各地でさくらがきれいに咲いています。
さくらは日本の国の花でもあり、さくらの咲く風景は1年のうちでもとても華やぐ時節ですね。
でも、みなさんはこのさくらの花がどんな風に咲くのか知っていますか?
さくらの花は、春になっていきなり作られるのではなく、実は前の年の6月頃に花芽がつくられはじめ、9月頃におしべ、めしべができ、花芽と葉の芽との区別がついているのです。
でも、休眠物質の作用のため、秋には花は咲かず、翌春の春に開花をします。
さくらの花は、秋と冬の一定期間の低温(積算低温)を経験した後、気温の上昇とともに開花ホルモンからの作用が始まり、開花します。
寒さを積み重ねることによって、休眠物質が減少していくのですが、あたたかい冬では、休眠物質が減らないため、開花が遅れます。
私たちは毎春、きれいな桜の花に一喜一憂しているだけですが、そのきれいな花が咲くまでには、一定の寒い時期を、寒さのストレスを受けることがさくらにとっては不可欠なのですね。
逆に寒さが厳しかった冬の後は、春にあたたかくなると、さくらは急に花開きます。
さくらの花芽は2月頃から成長をはじめ、3月からは肉眼でも芽のふくらみがわかるようになります。
さくらの開花はかつて農作業(種まきなど)の始まりを告げる重要な役割を持ち、春の里ではピンクの色が目立つため、河川の氾濫などのあとの堤防修復の目印、基準点にもされていました。
今年のさくらの花、そして新年度、新学期はいかがでしょうか?