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真冬の森林散策(今月のひとこと:12月)
今年の暦も師走に入りました。
みなさんにとって、今年はどんな1年でしたか?
さて、年の瀬も迫ったこの時期、森はどんな世界になっているでしょう?
答えは、明るい森になっているのです。
冬というと、暗い陰鬱としたイメージがありますが、実は落葉広葉樹林では、林冠から葉が落ちたこの季節は、陽光が林床まで射し込み、ぽかぽかと暖かい昼下がりのひとときがつくられているのです。
あたたかく、静かな林床に座り、あるいは横臥していると、1年間の時節変化だけでなく、大きな自然の生々流転を感じます。
冬の森は、林床まで明るい世界になります。
かのディッケンズの「クリスマスキャロル」にも、膝まで落ち葉に埋もれながら歩くことの楽しみが書かれています。
冬の森は、木々のシルエットも明瞭になります。
枝を伸ばした木々の歌声に耳を傾けてみてください。
そして、葉の落ちたこの季節。
野鳥の巣など、1年間気がつかなかったものを発見することもあります。