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身近な樹林の調査:思春期と森林との関係?(今月のひとこと:10月)

2015-10-01| テーマ :今月のひとこと |

世田谷区立駒沢中学より、校内にある緑地の樹木を調べてほしいとの依頼があり、出掛けてきました。同校には、通称「タンチ山」という樹林があり、親しまれています。

実際に出かけて調べてみると、クスノキ、ヤマモモなどの植栽木と、イヌシデ、クヌギ、エノキ、ムクノキ、シラカシなど、世田谷のもともとの植生の樹木が混生していることがわかりました。

この樹林は、主に理科の授業・学習で使われるとのことですが、学びの場であるだけでなく、思春期まっただなかの中学生のみなさんにとって、この樹林が一体どんな存在意義を持つのか、興味のあるところです。

この地で、探検など、また逢瀬の場とするような生徒さんはいるのでしょうか?

身近な樹林は、気分転換の場となるだけでなく、ただそこにあり、四季の変化を見せてくれる、風景としての存在意義(風致効果)を強く持っています。このことは、特に都市部に住んでいる方々にとっては、樹林が伐られ、宅地に造成された後などに、肌で強く感じたことがある方も多いことでしょう。

駒沢中学は、今年で創立70周年。大樹のように、伸び伸びとした中学生の皆さんがこれからも育っていくことを願っています。

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