新着情報:活動報告 一覧
第14回学術総会が開催されました
第14回学術総会が7月6日(土)〜7日(日)に、筑波大学、つくば市で開催されました。
本年度は、「身近な森林保健・文化的利用のススメ」をテーマに掲げ、一日目には、基調講演を東京大学の齋藤暖生先生から「遊び仕事と森の癒し」のテーマでお話いただいき、会員からは11件もの発表がありました。限られた時間のなかでしたが、参加者の方々との活発な質疑応答も行われ、充実した時間になりました。
二日目の研修会では、金沢学院大学の藤井徳子先生、佐野由輝さん(森林整備 センター、日本自然保護協会)のお二人を講師と迎えて、葛城大規模緑地(茨城県 保健保安林)にて、「童心に戻るワークショップ」「発見するワークショップ」がおこなわれ、さまざまな学びを得ることができました。藤井先生、佐野さま、お忙しい中、お出かけいただき、誠にありがとうございました。
今大会での大会長には、本学会理事で、森林総合研究所主席研究員の高山範理さん。大会副会長は、筑波大学の菅谷守一先生とそら鍼灸院の根本国彰先生が担当され、一年前から準備され、当日の運営まで担当していただきました。今回で2回目となる地方大会は、お陰様で昨年以上に大勢の方々が参加され、盛況となりました。
来年の学術総会は、大分県での開催を予定しております。
また、来年もよろしくお願いいたします。
「ウェルカム森林 ~みんなちがってみんないい 障害者・高齢者の森林 空間利用~」開催報告
さる6月5日(水)に、フォーラム「ウェルカム森林 ~みんなちがってみんないい 障害者・高齢者の森林 空間利用~」が渋谷会場とオンラインのハイブリッド形式で開催されました。全国森林レクリエーション協会の主催により、当日は沼田正俊さま(全国森林レクリエーション協会理事長、元林野庁長官)の挨拶で開会され、まずは事業を担当した本学会への謝意もいただきました。
当学会からは、上原巌理事長、西野憲史会員、桐原肇会員、竹内啓恵理事の3名が参加し、第一部では、西野氏、桐原氏、竹内氏が、森林における自らの体験談をお話しされ、第二部では、上原理事長の司会のもと、第一部の登壇者3名との座談会が行われました。
当日は、会場機器の不具合によるハプニングが生じたにも関わらず、登壇者の皆さまをはじめ、会場・オンラインで参加された方々が落ち着いて過ごされたこと、自ら体験された登壇者皆さまの言葉の重みが心に響いてきたこと、また、上原理事長の司会により会場全体が穏やかな雰囲気に包まれたことなども相まって、最後に活発な質疑応答がありました。ご参加いただいた皆さま方に、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
第13回学術総会が開催されました Part2.
第13回学術総会が6月24日(土)に、宮城県仙台市にある東北医科薬科大学小松島キャンパスで開催されました。本年度のテーマは、「All you need is Forest」です。基調講演をはじめ、話題提供、様々な研究発表を通して、私達の生活に、森林がなくてはならない存在だと感じさせられました。初めて東京を離れた開催地ということもあって、大勢の発表者と参加者で盛況に行われました。
基調講演、話題提供、研究発表の内容は、下記のとおりです。
- 大会長講演 座長 上原 巌(東京農業大学)
「森林ウォーキングによる健康づくり~森の香りの効用~」
住友和弘(東北医科薬科大学若林病院 総合診療科 ) - 国からの話題提供 座長 住友和弘
「森林保健分野と国有林~東北森林管理局の取組~」
宮澤俊輔(東北森林管理局長)
会員発表
座長 高山範理(国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所)
- 長野県伊那市藤沢地区の堰堤沿いのアカマツ実生の分布と利用
上原巌、新舟裕太、鈴木恵理、鴇田奈那、野崎尚哉(東京農大) - 森林を利用した心身の健康~森林散策カウンセラーの立場から見えてきたこと~
竹内啓恵(樹づ木合同会社) - 『杜の都で、森林浴。』宮城県仙台市を中心とした森林浴プログラムの実践報告
及川結(合同会社杜の日) - 「Healthy Parks, Healthy People ~仙台都心外縁部のまちづくり」
豊嶋純一(特定非営利活動法人都市デザインワークス) - 森林ウォーキングのメンタルヘルスへの効果
安室誠之(北海道森林療法研究会)住友和弘(東北医科薬科大学若林病院総合診療科) - 森林ウォーキングによる健康づくり
住友和弘(東北医科薬科大学若林病院総合診療科) - 私の森林でのリジェネレーション事始
高井雅彦(Sustainability Management School 院生、Small Impact 合同会社)
【活動報告】第12回学術総会
第12回学術総会が対面とオンラインのハイブリッドで開催され、研修会が明治神宮でおこなわれました
6月25日(土)、今年も東京農業大学を会場にして、本学会の第12回学術総会が「森林とコミュニケーション」をテーマに開催されました。
学術総会ではまず、5月に一緒に森林公園を一緒に散策させていただいた、東京都立文京盲学校の近藤美紀副校長先生より基調講演をいただきました。
近藤先生、ご多忙の中、貴重なご講演をいただき、誠にありがとうございました。
そして午後2時から、会員の研究発表。今年は9件の発表があり、ユングの心理学、クロモジの挿し木、地域の森林整備における薬用植物図鑑の作成、大学構内での散策効果、盲学校の生徒さんとの森林公園での散策、地域における高血圧、認知症、コロナ対策としての森林散策、そして樹木の香りなど、多彩な研究発表がおこなわれました。約4時間に及ぶ長時間の研究発表になりましたが、参加者の方々は終始熱心で、各発表に対しての質疑応答も活発におこなわれました。
なお、オンラインとのハイブリッドでの開催であったため、ところどころ音声の不備やマイクの不足などがあり、発表者のみなさまには大変ご迷惑をおかけする場面がありました。しかしながら、そこで発表がストップしてしまうのではなく、会員相互のコミュニケーションに好転し、解決にむすびついたところも、本学会の特徴でした。まさに開催テーマの「森林とコミュニケーション」の一端がうかがえた次第です。
長時間にわたって、研究発表と質疑応答が熱心におこなわれました。
翌日26日(日)は、明治神宮の杜で研修会が開催されました。住友和弘理事のご指導のもと、生理検査、心理検査の手順と測定方法について、またメディカルチェックや準備体操について解説を交えながらの研修がおこなわれました。その後、竹内啓恵新理事のガイドによる森林ウォーキングを約90分おこない、再度、生理検査、心理検査の測定がおこなわれ、最後にそのデータの解釈について住友理事より解説がありました。
参加者のみなさん、測定のコツなど会得されましたでしょうか?
研修会の様子。各検査の測定のコツなども伝授されました。
以上、第12回学術総会も無事に終了したことをご報告いたします。
なお、来年度は、仙台を会場に開催される予定です。
また、近日中に、本会の学会誌「森林保健研究」も発行されます。
「森林と心のユニバーサルデザイン~森のみどりはバリアを越える2022~」開催報告
さる6月1日(水)、シンポジュウム「森林と心のユニバーサルデザイン 森のみどりはバリアを越える2022」が新宿会場とオンラインのハイブリッド形式で開催され、会場、オンライン共に盛況でした。
主催は、全国森林レクリエーション協会です。
日本森林保健学会は、研究助成事業「森林を活用した障害者・高齢者の保健休養及びレクリエーションの今後の展開方向に関する実証的調査事業」を3年間おこないました。今回はその事業の報告を通して、森林における障害者・高齢者の保健休養及びレクリエーションの現状や課題、そして障害の有無にかかわらずすべての人が森林を活用して、その保健休養効果の恩恵を享受していくための方法、さらに、障害者等に対応した森林レクリエーションエリアにおける施設整備の促進と障害者等の森林の保健休養、レクリエーション活用を支援する仕組みづくりの必要性について考えるシンポジュウムをおこないました。
開会にあたっての沼田正俊さま(全国森林レクリエーション協会理事長、元林野庁長官)挨拶では、事業を担当した本学会への謝意もいただきました。
シンポジュウムは、ご参加された皆様が熱心に聴講いただき、最後に質疑応答もおこなわれ、終始あたたかで良い雰囲気の会となりました。この場を借りて、ご参加された皆様方に厚く御礼申し上げます。
なお、本事業の報告書、ならびに「障害者・障害者のための森林のレクリエーション利用のてびき」はまもなく全国森林レクリエーション協会より発行されます。
シンポジュウムの内容は以下の通りです。
開催日時:2022年6月1日(水)13:30~16:00
主催:一般社団法人全国森林レクリエーション協会
後援:日本森林保健学会
対面およびオンライン開催
【スケジュール】
総合司会:木下喜博(全国森林レクリエーション協会 専務理事)
13:30 開会挨拶:沼田正俊(全国森林レクリエーション協会 理事長)
13:35~14:05 総括報告 上原 巌(本学会理事長、東京農業大学 教授)
14:15~14:30 事例報告 盲学校の事例
竹内啓恵(本学会事務局、全国森林レクリエーション研究員)
14:30~14:45 事例報告 国内または海外の森林公園の事例 上原 巌
14:45~15:00 事例報告 高齢者の事例 住友和弘(本学会理事、東北医科薬科大学 教授)
15:05~15:50 パネルディスカッション
司会:高山範理(本学会理事、森林総合研究所 上席研究員)
登壇報告者:上記のほか、
近藤美紀(都立文京盲学校 副校長)
中村考一(認知症介護研究・研修東京センター 研修企画主幹)