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森林 それは身近にあっても遠い存在?
いよいよ今年最後のひとことになりました。
みなさまにとりまして、2023年、令和5年はどのような1年でしたか?
世田谷に残る里山の名残りの「成城三丁目緑地」での散策会をおこないました。
当地は、昔からの薪炭林、そして皇室の御料林が残る場所です。
世田谷在住か、世田谷にお勤めの30名の方がご参加されました(抽選です)。
しかしながら、その参加者のほとんどの皆様が、今回初めてこの緑地に入ったとのことでした。「いつも眺めてはいても、入ったことがない」「名前を知ってはいたけれど、実際に足を踏み入れたのは初めて」とのご意見が大半です。これらの言葉は、そのまま今の私たち日本人の言葉そのものかも知れませんね。森林は身近にあっても遠い存在なのです。
けれども、その初体験の方々も、「こんなにいい場所が身近にあったことを全く知らなかった」「初めてなのに、懐かしい」などの感想を話されました。
そこでどうでしょう。
この年末、そして来年2024年は、ぜひ身近な森林に入ってみてはいかがでしょうか?
森林で迎える新年もよいと思います。
本年も大変お世話になりました。
どうぞ良いお年を!
日本森林保健学会 事務局 一同
サザエさんと森林に出かけてきました!
2023年10月28日(土)
埼玉県秩父市にて、住宅メーカー主催、林野庁後援の植樹活動をおこないました。
今回の特別ゲストは、なんとサザエさん一家です!
「森は海の恋人」と云われるように、実は森林と海は川でつながっています。サザエさんご一家にも森林はかかわりがあるのですね。実際、サザエさんは、林野庁の「森の輪 応援団」も務めておられます。
植樹活動には、就学前のお子さんから80代までの幅広い方々が、総勢100名以上ご参加され、秩父の山林でみられる25樹種の樹木が約400本植えられました。
植樹後は、本学会の上原巌理事長による森林の解説と林床での休養時間、また逞しく生きる樹木の赤ちゃん(実生)探しなどのアクティビティも行われました。
森林と海をつなぐ、そして森林と人をつなぐ活動に、当学会でも取り組んでいきます。
秋の森
暑かった今年の夏もいつの間にか過ぎ去り、秋がやってきましたね。
秋の森を歩いて気がつくことは、森が静かなことです。
虫の音、鳥の声なども聞こえますが、秋の森には独特の静けさがありますね。
「秋晴れ」という言葉があります。
秋の晴天はすっきりしていて、高く、爽やかです。
秋の森にもぜひ出かけましょう!
News Letter Vol.7秋号を発送しました。
News Letter Vol.7秋号と学会誌「森林保健研究第4号」を会員宛に発送しました。
お手元に届かない場合は、事務局までご一報ください。
次号のNews Letter Vol.8春号は、2024年3月発行予定です。
多数の原稿(2024年1月末締切)をお待ちしております。
第13回学術総会が開催されました Part2.
第13回学術総会が6月24日(土)に、宮城県仙台市にある東北医科薬科大学小松島キャンパスで開催されました。本年度のテーマは、「All you need is Forest」です。基調講演をはじめ、話題提供、様々な研究発表を通して、私達の生活に、森林がなくてはならない存在だと感じさせられました。初めて東京を離れた開催地ということもあって、大勢の発表者と参加者で盛況に行われました。
基調講演、話題提供、研究発表の内容は、下記のとおりです。
- 大会長講演 座長 上原 巌(東京農業大学)
「森林ウォーキングによる健康づくり~森の香りの効用~」
住友和弘(東北医科薬科大学若林病院 総合診療科 ) - 国からの話題提供 座長 住友和弘
「森林保健分野と国有林~東北森林管理局の取組~」
宮澤俊輔(東北森林管理局長)
会員発表
座長 高山範理(国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所)
- 長野県伊那市藤沢地区の堰堤沿いのアカマツ実生の分布と利用
上原巌、新舟裕太、鈴木恵理、鴇田奈那、野崎尚哉(東京農大) - 森林を利用した心身の健康~森林散策カウンセラーの立場から見えてきたこと~
竹内啓恵(樹づ木合同会社) - 『杜の都で、森林浴。』宮城県仙台市を中心とした森林浴プログラムの実践報告
及川結(合同会社杜の日) - 「Healthy Parks, Healthy People ~仙台都心外縁部のまちづくり」
豊嶋純一(特定非営利活動法人都市デザインワークス) - 森林ウォーキングのメンタルヘルスへの効果
安室誠之(北海道森林療法研究会)住友和弘(東北医科薬科大学若林病院総合診療科) - 森林ウォーキングによる健康づくり
住友和弘(東北医科薬科大学若林病院総合診療科) - 私の森林でのリジェネレーション事始
高井雅彦(Sustainability Management School 院生、Small Impact 合同会社)