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第7回学術総会&研修会が盛況に開催されました
6月24日(土)、今年も東京農業大学を会場に、第7回目の日本森林保健学会が開かれました。
今年は、クマ研究の第一人者である、森林生態学研究室の山﨑晃司教授に、クマについての基調講演をいただき、その後、6件の会員発表が行われました。
各発表について、長時間、熱心な質疑応答が続き、また今年は事例発表が多く、充実した会になりました。
研究発表後の総会では、昨年秋に、学会誌第一号が刊行されたこと、海外では、台湾森林保健学会も設立され、海外提携も始まっていることなどが報告され、また学会の運営では新たに学生会員枠が設けられ、学会奨励賞も設けられました。
翌日の25日(日)は、世田谷・成城学園に残るかつての里山、緑地での研修会を行いました。
成城学園周辺には、国分寺崖線があり、薪炭林の樹種をはじめ、竹林や湧水も見られます。
身近なみどりにも大きな魅力がありますね。
みなさまのおかげで、今年の日本森林保健学会も無事に終了しました。
連日ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
これからも、本学会では小さな萌芽から、大きな夢を目指していきます!
学会誌への投稿もお待ちしています。
日本森林保健学会 第7回 学術総会のお知らせ(プログラム追記)
<日本森林保健学会 第7回 学術総会のお知らせ>
日 時:6月24日(土)13:00~
場 所:東京農業大学・世田谷キャンパス 7号館3階 共通製図室
テーマ:人間は本当に森林が好き?!
内 容:
- 基調講演 13:00~14:00
「どうしてクマに遭う機会が増えたのか?」
東京農業大学 森林総合科学科 教授 山﨑晃司 先生 - 会員発表: 14:15~16:30(一人 発表15分、質疑応答5分)
①「森林の保健休養効果に関する様々な条件の考察 ―線形代数の手法の活用―」
上原 巌(東京農業大学)②「象徴としての樹木、森林と保健的効果」
近森 聡(関西大学)③「IT企業の社員を対象とした職場の身近な自然環境を利用した15分間のリフレッシュ効果」
竹内 啓恵(東京農業大学)④「メンタルヘルス対策として職場の身近な自然環境を活用した事例―ワークショップ後の動向について―」
長井 聡里(株式会社JUMOKU)⑤「森林療法を通したストレス緩和の効果~認知症看護認定看護師教育課程における環境の体感的理解を通して~」
狩野 英美(山梨県立大学看護実践開発研究センター)⑥「八ヶ岳南麓、豊かな森の資源を活かした女性のヘルスプロモーション 」
伏見 正江(山梨県立大学看護実践開発研究センター) - 懇親会 18:30~
【研修会】
日 時:6月25日(日)10:00~12:00
場 所:世田谷区成城3丁目緑地 大雨中止
日本森林保健学会会員の方は、両日とも無料です。
非会員の方は、基調講演は無料、会員発表は1,000円、学生は500円です。
なお、研修会の参加は会員のみに限らせていただきます。
上原巌理事長が台湾を訪問:台湾森林保健学会
3月1日~8日まで、上原巌理事長が台湾を訪問。
昨年に引き続いて、4回目の訪台です。
今回は山村と都市部での2回の研修会を行いました。
研修会は、頼美玲さん(東京農大生の保護者)、林一真さん(馬階医学院教授)、そして台湾森林保健学会の後援のもと、行われました。
一つ目の研修会は、台湾南投県の竹山鎮大鞍里頂林路の標高約900mの山村にて、
- 森林保健活動の概論
- 森林保健の事例(地域高齢者、障害者、労働者、医療、福祉)
- 森林保健活動のワークショップ(傾聴、ブラインド・ウォーク、カウンセリング実習、運動療法、樹木の芳香抽出など)
などのセミナー、事例研究、ワークショップを行い、台湾および竹山地区における森林保健活動の可能性を地域の方々と考察しました。
二つ目の研修会は、台湾新竹市の台湾基督長老教會聖書学院において、
- 森林保健活動概論
- 事例紹介(高齢者対象、労働者対象)
- 森林カウンセリング(大学生、不登校、労働者、障害者)
- 幼稚園におけるワークショップ
- 森林公園におけるワークショップ
などを行い、台湾および新竹市における森林保健活動の可能性を地域の方々と考察しました。
1週間の日程の中、移動距離も長く、連日分刻みのハードスケジュールでしたが、とても充実した研修会を実施することができ、計100名以上の方がご参加されました。
また、昨年2016年に協力協定を締結した台湾森林保健学会とのコラボレーションも行うことができ、さらに両国の森林保健活動が前進したことと思います。
台湾のみなさまも、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
両国の友情の輪がさらに広がることを強く願っています!
台湾森林保健学会との連携協定をむすびました!
11月9日(水)、台湾森林保健学会の方々が来訪され、日本森林保健学会と連携協定をむすびました。
これからの台湾、日本相互の森林保健研究のはじめの一歩であり、芽生えです。
やがて大樹、大きな森林になることを夢見て、創造的な活動に取り組んでいきます!
第6回学術総会、研修会が開催されました
第6回目となる学術総会が、6月18日(土)に今年も東京農業大学・世田谷キャンパスで開かれ、 翌19日(日)には、国分寺崖線での研修会が行われました。
今年のテーマは、「現代人のエスケープの場としての森林」。
人口の大半が都市部、街なかに暮らしている現代人にとっての森林の意義を様々な事例から考えました。
18日(土)の総会では、まず上原 巌(うえはら いわお)理事長より、「韓国、台湾、ドイツ、イギリスにおける森林を活用した保健休養」と題した基調報告がありました。アジア、ヨーロッパのそれぞれの国のお国柄、森林の保健休養の実情などについてパワーポイントを使ってお話しされ、4国4様の様子から日本の現状もふりかえりました。
次に、会員発表では、地域における森林を活用したカウンセリングの事例の報告がありました。今年の「エスケープの場としての森林」のテーマ通り、森林の環境に心身をうつす意義についても熱心に討論がされました。
また、「地域病院や社会福祉施設で森林は活用されているのですか?そして、実際にどのように活用しているのですか?」というご質問をよくお受けいたしますが、北海道と九州、それぞれの地域病院での病院周辺の放置林の活用事例の報告があり、今後の本学会の実際的な展開方向もあらためて確認されました。
19日(日)の国分寺崖線での研修会では、かつての武蔵野の落葉広葉樹林の面影の残る樹林地を歩きながら、今でもみられる街路での天然更新の樹木などを観察し、森林の遷移、活用法、またあちこちにみられる薬用樹木や食用の樹木についても学習しました。
二日間、貴重な時間を割いて、遠路よりお越しいただいた会員のみなさま、本当にありがとうございました。また、今回はご参加いただけなかった会員のみなさま。来年度もお待ちしております!
※来年度の学術総会は、2017年6月24(土)、25(日)を予定しています。