新着情報:今月のひとこと 一覧
ちょっとした心づかい
2022年 令和4年 あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
お正月をみなさん、どのようにお過ごしでしょうか?
お正月と言えば、お笑いのテレビ、お年玉、初詣などがあります。
けれども、お正月、そして冬の名脇役には、みかんの存在がありますね。
おこたつにあたりながらいただくお正月のみかんは格別です。
門松のアクセントにもみかんは使われています。
職場の近くのお蕎麦屋さん。カウンターでお蕎麦をいただき、食後にそのままお話をしていたら、お店の女将さんがみかんを出してくれました。さりげないその心づかいが人の心をあたたかくしますね。
森林の保健休養研究においてもその精神は同様です。
ちょっとした気配りが、保健休養効果を高めることは言うまでもありません。
いかにその心づかいを科学研究でも発揮していくか。それが本学会の課題でもあります。
今年は寅年。トラ、タイガーは、森林にすむ動物ですね。
動物にとっての森林の効用も考える一年にしてまいります。
日本森林保健学会 事務局一同
自然界の波の法則
先日、久方ぶりに湘南の海、江の島に出かけてきました。
森林の保健休養の効果を考究する本学会ではありますが、海には海の魅力がありますね。
訪れた日は、穏やかな晴天の休日でした。
あたたかなお日様と潮風を受けながら、しばし海を眺めていました。
その海の波を眺めていてふと考えましたが、波の形は不定形で、不規則です。
海の波は不定形で不規則であるからこそ、ずっと飽きずに眺めていることができるのですね。また、引き潮のリズムは、赤ちゃんが生まれる時の胎動に似ているともいわれます。
しかしながら、この不定形で不規則の波の形は海だけでなく、河川の流れにも、そして山や森林にも見られます。山脈の連なり、樹々の樹冠の連なりなどにもまた、波の形があらわれます。
自然界には、様々な「波」があります。音波、電磁波などもそうです。
また、「人の波」「波及効果」など、波は様々なものにみられますね。
※本年最後のひとこととなりました。2021年(令和3年)も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えください。
うっかりの置き忘れはありますか?
暦は、霜月の11月。
信州の林床には霜が降りるようになりました。
さて、みなさんは、うっかり電車やバスの網棚などに置き忘れをしてしまったというご経験はありますか?
はい、私はその置き忘れの年季の入ったエキスパートです。
今年もすでに3回置き忘れをいたしました。
一度目は、森林実習の帰りにヘルメットをJR線の荷物棚に。
二度目は、長野新幹線の荷物棚にジャンパーを。
三度目は、地下鉄の荷物棚に、袋に入れた輪切りの丸太を忘れました。
いずれも読書に夢中になり、荷物を100%忘却してしまったのです。
しかしながら、その忘れ物のすべてがちゃんと1日以内に手元に戻りました。
日本は世界一幸せな国ですね。
みなさんは、置き忘れや忘れ物は専門家の私に任せて、みなさんはくれぐれもお気をつけください!
3回目の置き忘れ。
袋もその度に災難ですが、これはドイツの保養地の窓口でいただいた特別なものです。
袋には、このまちから車がなくなり、住民と保養客が安心して歩ければいいなあと小学生が描いた絵が印刷してあります。
(上原 記)
<追伸> 実はこの今月のひとことの原稿も忘れていたのです・・・
森と川と災害の関係
今年もまた各地で豪雨災害が続いていますが、みなさまのおすまいのところはいかがでしょうか?
下の写真は、わたしの信州の実家の裏を流れる川の様子です。
- (平常時)
- (激しい降雨時)
平常時と激しい降雨時の写真を並べてありますが、降雨時は水位が上がるだけでなく、川水が茶色く濁っているのがわかりますか?
実はこのことは、この川の上流にある森林があまり健全でないことを示しています。
森林にはたとえ激しい雨が降っても、それを木々の枝葉や林床の植物でまず受け止め、次に落葉や土壌で吸収し、土中に雨水を貯めこんで、それをろ過しながらゆっくりと下流にながしていく機能があります。そのため、森林からは、急激にではなく、常時同様のスピードで水は流れているのです(水源涵養機能)。
突発的な集中雨が降ると、急に水位が上がったり、濁った川水が流れ出たりするのは、そうした機能が低い森林であることを示しています。
雨も川も森林とつながり、森林の姿を浮き彫りにしているのですね。
この秋は各地での水害が発生しないことを願っています。
それには、私たち人間だけでなく、森林もしっかりと手当てをしなければなりません。
(上原 記)
夏休みの宿題 (^_^;) 森の物語はいかがでしょうか?
暑中&残暑お見舞い申し上げます。
夏休みが始まりましたね!
夏休みと言えば、宿題があります。
「夏休みの自由研究」もあることでしょう。
でも、自由研究といっても、どんなことを調べたらいいかがまずわからず、お父さんお母さんに手伝ってもらうお子さんも数多いことでしょう。
そこで、今年はコロナ禍の夏休みとして、「森の物語」調べてみてはいかがでしょうか?
古今東西に森のお話があります。
たとえば、赤ずきんちゃんやヘンゼルとグレーテル、眠れる森の美女など、ヨーロッパの物語では、森が舞台となっているものがとても多いのです。日本でも、桃太郎、こぶとりじいさんなどは山間部や山林が舞台になっていますね。
その森にちなんだお話を、主人公、登場人物、ストーリーなどで分類していくのです。意外なパターンが見つかるかも知れませんよ。
引き続きコロナにお気をつけて、良い夏休みをお過ごしください!