新着情報:今月のひとこと 一覧
今月のひとこと(1月)
あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末に、理事長の上原 巌先生が、台湾を訪問してきました。
ちなみに、昨年は、上原先生の『森林療法のすすめ』、本学会の『回復の森』の2冊が台湾で翻訳出版をされています。
台湾では、国立教育ラジオ放送局をはじめ、馬偕医学院、国立中興大学(東京農業大学と姉妹校)、同大学の惠蓀林場、台北市立図書館を訪ね、それぞれの場所で講演もされたそうですが、最後の台北での講演会には200名もの来場者があり、とても盛況だったそうです。
国立教育放送のラジオ番組で森林療法について話す上原理事長。
講演会の当日は、事前申し込みの二倍の参加者があり、追加の椅子も搬入されるほど、とても盛況でした!
こちらも、とても盛況でした!
今後、台湾の仲間も増えればいいですね!
今年からは、学会誌の刊行や、研究助成も始まります。
2014年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
今月のひとこと(12月)
今年も師走となりました。
森の木の葉が落ち、
モミの木や木々のシルエット、
また、林床のドングリや、梢の中のヤドリギの姿もよく見える季節になりました。
やがて白い雪に覆われる冬景色となることでしょう。
冬の森の風景を眺めると、
新鮮な春のみどり、
萌える夏の緑、
鮮やかな秋の紅葉が、まるで幻だったかのように思えます。
自分の人生と自然の季節も重ね合わせ、自分の生の有限を再認識し、自分の生の完成に向けて
思いを新たにする時期なのかも知れません。
さて、クリスマス・ツリーになる常緑のモミの木には雑菌に対する抗菌作用が、
また、ヤドリギには、血液循環を高める作用があることが最近の研究で報告されています。
かつて「聖なる木」として崇められてきた樹木には、しっかりとした効用もあるのですね。
今年も一年間大変お世話になりました。
学会誌の編集や、研究助成もはじまりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
日本森林保健学会 事務局一同
今月のひとこと(11月)
森には、様々な昆虫がすんでいます。
カブトムシ、黄金虫などは、英語では総称でビートル(beetle)と呼ばれますね。
太平洋を渡った日本の黄金虫Japanese beetleは、かつてアメリカで猛威をふるいました。
また、ビートルと言えば、ドイツの名車フォルクス・ワーゲンと、英国のロックグループのビートルズ(The Beatles)も連想します。
みなさんは、ビートルズはお好きですか?
ビートルズもまた、日本の黄金虫のように、大西洋を渡り、アメリカで大旋風を引き起こし、世界中に音楽の一大革命を起こしました。
そして、そのビートルズのメンバーの一人、ポール・マッカートニー(Sir James Paul McCartney)が11年ぶりに今月9日に関西空港に来日しました。
11、12日は大阪で、15日は福岡、18,19,21日は、東京でコンサートを行います。
今年ポールは71歳ですが、いまなお現役のアーティストとして世界規模で大活躍!
今年は新アルバム「NEW」も発表しました。
でも、そんなポールも、ビートルズも、かつてはイギリス・リヴァプールの片隅からささやかに音楽の活動を始めたのでした。
本学会も、ビートルズにならって、世界を目指していきます!
- 樹液を勢いよく吸うカブトムシのオス
- そのカブトムシを眺める森の精です
今月のひとこと(10月)
10月に入りました。
本格的な秋ですね。
スポーツの秋、勉強の秋、食欲の秋、芸術の秋、読書の秋です。
私は、その秋の日、アメリカ・ミネソタ州ミネアポリス市に出かけ、アメリカ園芸療法協会(American Horticultural Therapy Association:AHTA)での発表をしてまいりました。
AHTAで発表をするのは2001年以来、12年ぶり2回目で、今回は1時間の発表と質疑応答を行いました。
日本での様々な森林の保健休養のあり方や、樹木、森林の効用について事例やデータを織り交ぜながら発表をしましたが、アメリカの聴衆の方からの主な反応は次の通りです。
- お金をかけずにできることが素晴らしい。多額の初期投資で園芸療法ガーデンを造らずとも、身近な森林に出かけるだけでもよい効果が得られるとは!
- アメリカ(ミネソタ)には、身近なところに森林が散在しており、いつでも保健休養の場とすることができる。
- 人工林と天然林では、保健休養効果に差が生じるだろうか?また、どんな樹木が好適なのか?
- 森林での保健休養効果の持続時間はどのくらいか?
アメリカに限らず、日本でも、身近な森林での健康増進、保健休養はもちろんできますし、特別なお金、初期投資などをかけずともできます。
森林での保健休養は、いろいろな国の方々にとってますます重要な意義を持っていくことでしょう。
発表を終えた晩は、ちょうどミネアポリスできれいな仲秋の名月を愛でることもできました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
理事長 上原 巌
今月のひとこと(9月:長月)
日本森林保健学会編 「回復の森」が台湾で出版されました!
まだ残暑の厳しい毎日ですが、朝夕の空気が涼しくなってきました。
今回は、本学会の創立記念で出版した「回復の森」(2013年)が台湾で中国語に翻訳され、出版されたニュースをお伝えいたします。
これまでアジアでは、韓国で森林療法の本がハングル語に翻訳出版されてきましたが、今年は、台湾で森林療法の本が中国語に翻訳され、出版されました。
韓国も台湾も、私たちの隣国ですが、それぞれ職場や地域、家庭などにおける日常ストレスにはかなりの共通点、類似性があるようです。
森林における保健休養は、国際的にも今後さらに大きな意義を持つことでしょう!