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日本森林保健学会 NEWS LETTER Vol.2/春号(2021年3月)発送のお知らせ
2021年3月末に、発送いたしました。会員の皆さまに届いていない場合は、事務局までご連絡ください。よろしくお願いいたします。
新刊「造林樹木学ノート」出版のお知らせ
この度、上原理事長の新刊が出版されました。
日本の代表的な樹木について、これまでの樹木の本とは一味違ったアプローチで書かれています。
種子や利用方法から、様々な樹木の特性について紹介されており、森づくりの樹木についての視点が変わることと思います。
これからの春の季節、本書を手に、日本の森林の樹木について再発見をされてはいかがでしょうか?
出版社サイト:新刊「造林樹木学ノート」(上原 巌 著 コロナ社 税抜価格2200円)
春先の踏査
3月に入り、陽光が一段とあたたかく感じられるようになりました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
長野県のある市町村の議会からリクエストがあり、当地のアカマツ・コナラ林に出かけてきました。
信州では木々の芽吹きはまだまだ先で、消雪期のいまは、見通しも良く、実は1年の中でも歩きやすい時期なのです!
葉は出ていなくても、落葉や樹皮から、様々な樹木の種類がわかります。
また、薬用樹木や食べられるものなども見つけることができるのです。
今年は、この森にもおじゃまし、林産物をはじめ、子どもたちの活動のプログラムを考える予定です。
みなさんのおすまいの場所の森林でも、なにかリクエストやご要望がありましたら、どうぞご一報ください!
引き続きのコロナ禍での生活のおり、どうかくれぐれもお体をご自愛ください。
理事長 上原 巌
魔法の水
欧米の童話や、日本の昔話では、木のウロ(穴)に溜まった水が、ある効力をもった魔法の水として登場することがあります。
たとえば、「森の奥の大木の二又にある水には若返りの効果がある」「山の木のウロの水で顔を洗ったら、おじいさんのこぶがとれた」などの出来事が登場することがありますね。
でも、実際にはどうでしょう。木のウロに雨水が溜まっているのを見かけることはありますが、そこにはボウフラがすんでいたり、茶色く濁っていたり、お話の魔法の水とはちょっと異なるようですね。
けれども、冬のこの時期の木の根元に水が溜まっているのを見かけることがあったら、一度じっくりと眺めてみてください。真冬では、意外に澄んだ水が溜まっているのを見ることができるでしょう。小さな池のように、そこには小さな生態系が存在していることを眺めることができることと思います。
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます
2021年は、雪の新年となりましたね。
これは、信州・善光寺の300年生のケヤキ林。文字通り、数百年の風雪に耐え、いまなお枝葉を伸ばしています。
自然界、人間界、ともに大きなうねりや歪みが時に発生しますが、このケヤキのように、逞しく生きていきたいものです。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
日本森林保健学会 理事会・事務局 一同