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第8回学術総会&研修会が開催されました
8回目の学術総会が、今年も東京農業大学を会場に開催されました。
はじめに、今年の基調講演は、「森林と文化」をテーマに、東京農業大学大学院 林学専攻 宮林茂幸教授にお話をいただきました。森林と人をつなぐことによって、コミュニティを形成することの重要性についてのご講演でした。
次に、会員発表では、今年も活発な質疑応答、討議が多角的な視点から行われました。一つの発表に時間をたっぷりかけて話し合うことができるのは、他学会では経験することのできない、濃密な時間です。今年は、大学二年生も発表を行いました。
- 福島県南相馬市の山林における放射線量の動態 −2012年と2017年の比較−
上原 巖 (東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科教授) - うらおもて森林論
徳田友紀(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科2年) - 「市民の憩いの場としての大学演習林
—米国Duke University、Warren Wilson Collegeの事例—」
齋藤暖生(東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所) - 「山中湖村で取り組み始めた森活(もりかつ)で健康プロジェクトの紹介」
藤原章雄(東京大学富士癒しの森研究所)
ご参加いただいた皆さま、長時間おつかれさまでした。
また、今年も図書の販売をしていただいた、農大生協の皆さまにも厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
※なお、先頃、大阪で発生した地震の影響で、今回は、関西方面の皆さまが急遽ご欠席となりました。重ねまして、お見舞い申し上げます。
そして翌日の6月24日(日)は、研修会。今年は、新宿御苑を会場に行いました。
今回の研修会のテーマは、人工植栽、人工的空間の合間にある自然散布の樹木を見つけることです。新宿御苑は、もともとは、信州高遠藩の御屋敷でした。大都会の真ん中にある緑地ですが、それでも、やはり「自然」のちから、いとなみが人知れずおこなわれていることを再確認しました。
そして、自然のいきものもまた、ちゃんと存在をしています。
二日間、学会にご参加いただいた皆さま、誠におつかれさまでした。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
※来年度の学術総会は、2019年6月22日(土)、23日(日)を予定しております。
日本森林保健学会 第8回学術総会 プログラム
<日本森林保健学会 第8回学術総会 プログラム>
本年度の学術総会のテーマ:ちょっと森林にでかけてきます
開催日:2018年6月23日(土)13:00~17:00(予定)
会 場:東京農業大学・世田谷キャンパス 7号館3階 共通製図室
内 容:
- 総会 12:30~12:50(会員のみ)
- 基調講演 13:00~14:00
「森林と文化」
東京農業大学 地域創成科学科 教授 宮林 茂幸先生 - 会員発表: 14:15~17:30(一人 発表15分、質疑応答5分)
①「福島県南相馬市の山林における放射線量の動態 -2012年と2017年の比較-」
上原 巌(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科)②「うらおもて森林論」
徳田 友紀(東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 学部2年)③「山中湖村で取り組み始めた森活で健康(もりかつでけんこう)プロジェクトの紹介」
藤原 章雄・齋藤 暖生・竹内 啓恵(東京大学大学院 農学生命科学研究科 附属演習林富士癒しの森研究所)④「市民の憩いの場としての大学演習林 ―米国Duke University、Warren Wilson Collegeの事例―」
齋藤 暖生(東京大学大学院 農学生命科学研究科 附属演習林富士癒しの森研究所) - 懇親会 18:30~20:00
【研修会】
日 時:6月24日(日)10:00~12:00
場 所:新宿御苑 大雨中止
★会員は、両日とも無料です。
★非会員は、学術総会の参加料として一般3,000円、学生1,500円(要学生証呈示)をお支払いください。研修会には参加できません。
身近な樹木のグッズ(今月のひとこと:6月)
現在は、ちょっとした「自然&健康ブーム」です。
実は、自然と健康の組み合わせで流行が見られることは周期的にあるのです。
自然→純粋(ピュア)→健康という流れですね。
街をあるいても、様々なところで、自然由来、樹木素材のグッズが売られています。
人間は自然を開拓しながら、自然に回帰もしていく、一種の矛盾性をかかえた動物ですね。
まちで見られる様々な樹木グッズ。バーコード管理されているものもあります!
※今月、6月23日(土)、24日(日)は、東京農業大学(世田谷)を会場に、第8回目の日本森林保健学術総会が開かれます。どうぞお出かけください!
心身の新陳代謝ができる森林(今月のひとこと:5月)
うららかな陽射しのもと、奥多摩源流の村に出かけてきました。
渓畔林での樹木調査が主な目的でしたが、清らかな渓流を登り、巨樹を眺めながら進むうちに、すっかり心身が清められていることに気が付きました。
本当に美しい自然の中で過ごすことは、身体だけでなく、心理的な新陳代謝もおこなうことができるのですね。
5月の連休、ぜひ心身の新陳代謝ができる森林にお出かけください!
街中で出会う樹々(今月のひとこと:4月)
このところ急にあたたかくなり、サクラ前線が急北上。
野山は新たなみどりで春満開に近づいています。
でも、それは街中でも同じです。
路面わきや、電柱わきなどでも、今年のみどりが芽吹いています。
現在は、野山⇔街中 と、分けられていますが、もともとは、そのような区別も境界もなく、まわりはすべて、どこもかしこも、自然そのものだったのですね。
いまの街中で出会う樹々たちは、そんなことを無言で体現してくれています。