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News Letter Vol.8春号を発送しました。

2024-03-14

News Letter Vol.8春号を会員宛に発送しました。
お手元に届かない場合は、事務局までご一報ください。
また、年会費の請求書も同封いたしましたので、ご協力お願いいたします。

次号のNews Letter Vol.9秋号は、2024年9月発行予定です。
多数の原稿(2024年8月末締切)をお待ちしております。

News Letter Vol.8春号

森林と福祉 森福の連携がはじまっています

2024-03-03

福岡県は八女市の山林に出かけてきました。
八女市は「八女茶」でも名高いところですね。

今回は、地元の社会福祉施設の方々との森林療法をおこないました。
まずは放置された林間に入っての整備作業をおこない、焚き木を集めます。これは作業療法になります。また、その焚き木は、福祉施設のボイラーに使います。次に整備された林床でお茶の葉を見つけたり、ヤブツバキの花芽の香りをかいだり、落ち葉を集めて、落ち葉のベッドを作ったりして楽しみました。これらすべてが森林療法になるのです。

放置林の整備活動 マンツーマンでおこないます

農業と福祉がコラボレーションした「農福連携」という言葉がありますね。
森林と福祉がむすびついた「森福連携」もこれから各地で広がっていくことでしょう。
本学会では、森林と福祉の実践研究にも引き続き取り組んでまいります。

整備された林床での落ち葉集め
左は整備前 右は整備後の林床です

寒中お見舞い申し上げます 森林と樹木のワークショップ

2024-02-01

暦は2月に入りました。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

長野県大町市に、講演とワークショップで出かけてまいりました。
当日、会場には、地元大町市の山林から、ヒノキ、サワラ、アカマツの枝葉も運ばれ、樹木の香りを抽出したり、KJ法を使ってのワークショップをおこなったり、地域の森林と人間との関係を再考するひとときを過ごしました。

今月のひとこと(2024年2月)

みなさん、地域の森林、樹林に出かけていますか?
どの森林、樹木もみなさまの訪問を待っています!
立春の佳き日、ぜひ出会いに出かけましょう。

こんなこともある!

2024-01-01

2024年 令和6年 あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします

年頭の一言は、その年の抱負や希望を語るものですね。
しかしながら、今年は、こんなこともあるということを一筆書きます。

今から10年以上前のこと。
「森林療法」という言葉を生んで、まだ数年の頃のことです。
ある団体がこんな問題を起こしました。
「森林療法の医療関係者をこの地域に連れてきてあげる」
ある一人の「医師」がとある地方自治体にそんな話をして、医療関係者を連れていく約束をしました。都会で開業をしている「お医者さん」です。
当時は、森林療法を求めて、様々な自治体が試行錯誤をしていました。
その医療関係者を待つ自治体の方々は、宿泊先、食事、移動のバス、そして手土産まで心づくしで対応をしました。
しかしながら、「医師」の方の実態は、実は医療関係者ではなく、「医師」が自分の仲間、知り合いに「一緒に〇〇市に行かないか? むこうが全部宿泊代も食事代も出してくれるよ」
と呼びかけて集まった「物見遊山のグループ」だったのです。
一行が去ったあと、「なにかおかしい」と思った自治体の方から私に連絡があり、事の顛末が明らかになりました。かなりの金額を使ってしまったそうです。

もうひとつ、同じ頃のこと。
ある大学の学生さんから、「森林療法について教えてください」とのメールがありました。
早速メールに返信をすると、「さすがですね!それでは、今から〇〇時間以内に、〇〇〇字位にまとめて送ってくれませんか? 今日の私のゼミ発表に間に合うと助かります」との返信でした。なんとその学生さんは、ゼミの要旨を巧みに書かせようとしていたのです。いまは、Chat GPTの時代ですが、この人にメールをすれば、簡単に答えを教えてくれると思われたのかも知れませんね。

こんなこともある!

様々なことが今年もあることと思います。
みなさまの地域に出かけ、みなさまからのご質問、ご要望にもおこたえしていきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

理事長 上原 巌
事務局  一同

森林 それは身近にあっても遠い存在?

2023-12-01

いよいよ今年最後のひとことになりました。
みなさまにとりまして、2023年、令和5年はどのような1年でしたか?

世田谷に残る里山の名残りの「成城三丁目緑地」での散策会をおこないました。
当地は、昔からの薪炭林、そして皇室の御料林が残る場所です。
世田谷在住か、世田谷にお勤めの30名の方がご参加されました(抽選です)。
しかしながら、その参加者のほとんどの皆様が、今回初めてこの緑地に入ったとのことでした。「いつも眺めてはいても、入ったことがない」「名前を知ってはいたけれど、実際に足を踏み入れたのは初めて」とのご意見が大半です。これらの言葉は、そのまま今の私たち日本人の言葉そのものかも知れませんね。森林は身近にあっても遠い存在なのです。
けれども、その初体験の方々も、「こんなにいい場所が身近にあったことを全く知らなかった」「初めてなのに、懐かしい」などの感想を話されました。
そこでどうでしょう。
この年末、そして来年2024年は、ぜひ身近な森林に入ってみてはいかがでしょうか?
森林で迎える新年もよいと思います。

本年も大変お世話になりました。
どうぞ良いお年を!

日本森林保健学会 事務局 一同

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