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早朝の散策 -連休におすすめです!
風薫る5月になりましたね。
5月といえば、まずはゴールデンウイーク、端午の節句です。
この連休にご家族で行楽にお出かけになられる方々も多いことでしょう。
しかしながら、いまにはじまったことではありませんが、この連休は、あちこちで渋滞が発生したり、多くの人出で混雑したりするところが多いのが実際のところです。
そんな時におすすめしたいのは、早朝の散策です。
これは何も観光地や行楽地だけではなく、ご近所の散歩でも同様です。
むかしから、「早起きは三文の得」と云います。これは早起きをすることによって、一日の時間を有効に使うということと同時に、生活のリズムを整え、健康的な生活を送るということも含んでいます。
そしてさらに早起きをしての散策ですが、これには大気、空気が関与します。まだ仕事や活動が始まらない時間帯は、交通量や人出も少ないため、排気ガスや大気中の浮遊物質が少なく、空気がまだ汚れていないのです。おまけに早朝のまちはまだ静かで、鳥の声などにも落ち着いて耳を澄ますことができます。
そこでその清澄な空気のもとでの散策を今月は特におすすめするわけです。
都市部、市街地では、幹線道路によってかなり空気が汚れているところがあります。現在はジョギングがブームですから、あちこちの道路で走っている人をみかけますが、場合によっては、健康に悪い時間帯、場所もあると思われます。
森林内には、大気浄化、騒音緩和などの効用が大なり小なりありますから、もしお近くに公園、寺社林などがありましたら、ぜひこの連休の朝は静かな木立の中で過ごしてみてはいかがでしょう?
早朝の散策は、とても爽やかです!
上原 巌理事長の『森林療法のすすめ』が台湾で出版されました
2013年3月に、台湾の出版社の張老師文化社より、上原 巌理事長の『森林療法のすすめ』(コモンズ,2005年)の中国語版が出版されました。
これまでにも『森林療法序説』(上原 巌著 全国林業改良普及協会,2003年)の韓国語版が2007年に出版されており、海外での翻訳出版は2冊目になります。
身近な森林を活用した健康づくりのこころみは様々な国で行われています。
数多くの国の方々とこれからコラボレーションができることを本学会でも目指していきます。
第3回 日本森林保健学会 学術総会のお知らせ
第3回 日本森林保健学会 学術総会を、下記の通り開催いたします。
◆日 時:2013年6月22日(土)13:00~
◆場 所:東京農業大学・世田谷キャンパス(東急/小田急バス 「農大前」下車)
◆テーマ:森林と人間の危機を考える
◆基調講演:
「森林とこれからの保健医療にとって大切な全体観
-森と人との出会いからわたしが学んだこと-」
産業医 長井聡里 先生
◆報 告:
「福島の森林での放射能測定」
東京農業大学 森林総合科学科 教授 上原 巌
◆その他:会員発表
発表をご希望される方は、氏名、テーマ、内容(200字程度)を、6月7日(金)までに学会事務局宛にお送りください。
⇒会員発表のお申込みは、お問い合わせフォームからお願いします。
今月のひとこと(2013年4月)
ーさくらの花ー
東日本ではこれからのところもありますが、各地でさくらがきれいに咲いています。
さくらは日本の国の花でもあり、さくらの咲く風景は1年のうちでもとても華やぐ時節ですね。
でも、みなさんはこのさくらの花がどんな風に咲くのか知っていますか?
さくらの花は、春になっていきなり作られるのではなく、実は前の年の6月頃に花芽がつくられはじめ、9月頃におしべ、めしべができ、花芽と葉の芽との区別がついているのです。
でも、休眠物質の作用のため、秋には花は咲かず、翌春の春に開花をします。
さくらの花は、秋と冬の一定期間の低温(積算低温)を経験した後、気温の上昇とともに開花ホルモンからの作用が始まり、開花します。
寒さを積み重ねることによって、休眠物質が減少していくのですが、あたたかい冬では、休眠物質が減らないため、開花が遅れます。
私たちは毎春、きれいな桜の花に一喜一憂しているだけですが、そのきれいな花が咲くまでには、一定の寒い時期を、寒さのストレスを受けることがさくらにとっては不可欠なのですね。
逆に寒さが厳しかった冬の後は、春にあたたかくなると、さくらは急に花開きます。
さくらの花芽は2月頃から成長をはじめ、3月からは肉眼でも芽のふくらみがわかるようになります。
さくらの開花はかつて農作業(種まきなど)の始まりを告げる重要な役割を持ち、春の里ではピンクの色が目立つため、河川の氾濫などのあとの堤防修復の目印、基準点にもされていました。
今年のさくらの花、そして新年度、新学期はいかがでしょうか?
2013年3月の研修会のご報告
2013年3月16日(土)に、神奈川県相模原市立青根小学校で研修会が開かれました。
同校は、創立140周年を迎えた歴史の古い小学校です。
現在の校舎は、太平洋戦争中の1942年(昭和17年)に地域の方々の篤い志によって建てられた、いまでも現役の木造校舎です。
2013年3月現在、同小学校の児童数は13名。
複式学級の授業が行われています。
今回は、この青根小学校をお借りして、
(1)木造校舎の良さ
(2)鉄筋コンクリートの校舎との比較
(3)山間部の学校、都市部の学校の長所・短所
(4)理想の小学校像
などについて考え、参加者それぞれの木造校舎の経験なども語り合いました。
研修会には、遠く長崎県やお隣の山梨県からの参加者もみえ、当日は休日にもかかわらず、同校の校長先生、教頭先生にも大変お世話になりました。
重ねまして厚く御礼申し上げます。
子どもがますます少なくなっている私たちの日本。
その子どもたちに私たちはどんな教育を提供するべきなのでしょうか?
その答えもまた、森林、樹木、木材の中にやはりありそうです。
参加者のみなさん、一日大変おつかれさまでした。
またお会いできますことを楽しみにしております。