新着情報:今月のひとこと 一覧
都会の森:明治神宮の杜(今月のひとこと:5月)
今年のゴールデン・ウィークは、10連休!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
最近では、海外からの来訪者も数多い明治神宮。
参拝者は年間約5百万人で、日本一の数です。
明治神宮の杜は、今から1920年(大正9年)に造成された人工林です。
それから約100年の年月が経ち、現在の神宮の杜は、常緑広葉樹を中心とした森に遷移をしています。
境内では、森から生まれ落ちたドングリから、広葉樹の苗木も育てられています。
また、境内には、神様にお供えするお米を作る田んぼもあるのです。
※一般の方は入れません。
これは神殿前のクスノキ。大きなブロッコリーのような、クスノキ本来の樹形になっていますね。
日本の各地に、寺社林があります。
この連休は、趣向を変えて、神様の杜を訪ねてみてはいかがでしょうか?
本年度もどうぞよろしくお願い申し上げます(今月のひとこと:4月)
4月1日(月)、また新たな年度、学期が始まりました。
新入生、新社会人のみなさん、いよいよスタートですね!
信州で今春初のふきのとうのてんぷらを食べました。
森林、里山には、有形無形のさまざまな恵みがあります。
本年度の当学会は、創設10周年。
その節目の年も記念して、6月には大きなシンポジウムを予定しています。
入場は無料、会場は、東京農業大学(世田谷)です。
たくさんのみなさまのご来訪、ご参加をお待ちしています!
「森林と健康」シンポジウム 6月22日(土)に開催します!
場所:東京農業大学 入場無料(事前申し込み制)です。
どうぞお出かけください!
春先の山歩き(今月のひとこと:3月)
みなさんは、春先の山歩きはされていますか?
この時期、ナラやカエデなどの落葉広葉樹を主とした森の林床には、うずたかく落ち葉がつもっています。
静かな春の山で、ガサゴソと音を立てながら、また時には落ち葉に足を取られながら歩くのは、童心にも戻ることもでき、よいひとときとなります。
かのディッケンズも名作「クリスマス・キャロル」の中で、「森の中で、落ち葉に足を取られながら歩くのは楽しい」と書いています。
雪の静寂(今月のひとこと:2月)
冬の白い世界を作り出す雪。
単に美しいだけでなく、その雪には吸音効果があります。
雪の降る朝、静かな雰囲気で目が覚めるのは、その吸音効果のためなのですね。
雪の中に寝そべり、林冠を仰ぎ、枝条の間を流れていく雲を眺める。
雪の静寂を楽しむそんなひとときはいかがでしょうか?
※もちろん、そのまま寝入らないでくださいね!
明けましておめでとうございます(今月のひとこと:1月)
明けましておめでとうございます。
2019年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末、岡山県倉敷市に出かけてきました。
岡山県倉敷市は、毎年数百万人もの観光客が国内外より訪れるまちです。
その人気は、昔ながらの街並みの風景にあります。
日本の伝統的な生活、情緒、風情を味わうことができることが最大の魅力なのですね。
そして、その魅力の芯にあるのは、樹木です。
日本の樹木が、いわば日本の暮らしの風景を形作っているのです。
日本森林保健学会では、そうした身近で当たり前になってしまっている、私たちの樹木、森林の魅力や保健休養効果について今年も考究していきます。
今年は、地域でのフォーラムも計画しています。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
日本森林保健学会 理事長 上原 巌