新着情報:今月のひとこと 一覧
森林の気温緩和作用(今月のひとこと:8月)
今年の厳しい残暑のお見舞いを申し上げます。
また、本年各地での水害、土砂災害のお見舞いを重ねて申し上げます。
8月に入っても、連日の猛暑が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
この夏の時期、涼しい森へ、と言っても、都市部からその森林に向かうまでの道のりが厳しい暑さですね。
今年は気温30℃後半の日が続いています。
先日、都市部で気温39℃の日。東京・奥多摩にある大学演習林に行き、ふと林道脇の気温計を見てみると、気温はなんと28℃。約10℃も涼しいことがうかがえました。
「夏は涼しく、冬はあたたかく」の言葉通りの、森林の気温緩和作用ですね。
今年は、ぜひ気温計を持参して、森に出かけてみましょう!
木のベンチ(今月のひとこと:7月)
暦は7月になりました。
いよいよ夏本番ですね!
暑中お見舞い申し上げます。
さてさて、郊外に出かけると、あちこちで木のベンチを見かけます。
でも、木のベンチは、21世紀の今日、実は様々な場所で活躍していることをご存知でしょうか?
これは、広島空港ロビーにある、スギの間伐材を使ったベンチ。
おしりの形状に沿ったデザインに造形されています。
これは、JR長野駅の新幹線ホームのベンチ。信州産の様々な樹木が使われています。
そして、木のベンチは、いまや売ってもいるのです!
これは、厚木市の森林組合で販売されているスギのベンチです。
一家に一脚いかがでしょうか?
最後に、これは勤務先の廊下にある間伐材のベンチです。
この夏、各地でどんな個性的な木のベンチに出会えるでしょうか?
ユニークなものがありましたら、どうぞ教えてください!!
身近な樹木のグッズ(今月のひとこと:6月)
現在は、ちょっとした「自然&健康ブーム」です。
実は、自然と健康の組み合わせで流行が見られることは周期的にあるのです。
自然→純粋(ピュア)→健康という流れですね。
街をあるいても、様々なところで、自然由来、樹木素材のグッズが売られています。
人間は自然を開拓しながら、自然に回帰もしていく、一種の矛盾性をかかえた動物ですね。
まちで見られる様々な樹木グッズ。バーコード管理されているものもあります!
※今月、6月23日(土)、24日(日)は、東京農業大学(世田谷)を会場に、第8回目の日本森林保健学術総会が開かれます。どうぞお出かけください!
心身の新陳代謝ができる森林(今月のひとこと:5月)
うららかな陽射しのもと、奥多摩源流の村に出かけてきました。
渓畔林での樹木調査が主な目的でしたが、清らかな渓流を登り、巨樹を眺めながら進むうちに、すっかり心身が清められていることに気が付きました。
本当に美しい自然の中で過ごすことは、身体だけでなく、心理的な新陳代謝もおこなうことができるのですね。
5月の連休、ぜひ心身の新陳代謝ができる森林にお出かけください!
街中で出会う樹々(今月のひとこと:4月)
このところ急にあたたかくなり、サクラ前線が急北上。
野山は新たなみどりで春満開に近づいています。
でも、それは街中でも同じです。
路面わきや、電柱わきなどでも、今年のみどりが芽吹いています。
現在は、野山⇔街中 と、分けられていますが、もともとは、そのような区別も境界もなく、まわりはすべて、どこもかしこも、自然そのものだったのですね。
いまの街中で出会う樹々たちは、そんなことを無言で体現してくれています。