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森林アメニティ学(今月のひとこと:2月)
わたしは、勤務している東京農業大学で、「森林アメニティ学」という授業も担当しています。
「森林アメニティ学」は、森林、樹木のさまざまな恵み、木材、林産物をはじめ、食べられるもの、薬用となるもの、そして森林の風景や、森林療法などについて学ぶ授業です。
2016年度の最後の授業では、農大構内での、樹木のアメニティを見つける実習を行いました。
東京・世田谷のキャンパスであっても、注意深く歩いてみると、よい香りのもの(クスノキの葉)、食べられるもの(スダジイやマテバシイの実)、薬用となるもの(アオキの葉)、そして、心地の良い風景などをちゃんと見つけることができます。
授業の後半では、森林や樹木のアメニティを活用した起業を考えるワークショップも行いましたが、学生たちは、たった15分程度で、様々でユニークな起業アイディアを次々に考えつきます。
全国各地の自治体をわたしもまわっていますが、こうしたことはとても真似できないことです。
2月の大学は受験シーズンでもあります。
2017年あけましておめでとうございます(今月のひとこと:1月)
あけましておめでとうございます
初春の御慶びを申し上げます
今年も森林、樹木と人間の健康、保健活動について、調査研究で邁進をしていきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、21世紀の現代にあっても、樹木はわたしたちの身のまわりで欠かすことのできない大切な材料、マテリアルになっています。
そんな中、木で作られた玩具:おもちゃの開発もしております。
写真は、何の変哲もない、どこにでもある、スギの間伐材や端材を活用して試作した玩具です。
特に心身に障害を抱えている子どもたちのために、これまでの上原理事長の経験から作られたものです。
子どもは、一般に、穴を開けたり、穴に指を入れたりすることが好きです。
机や壁、廊下の節の穴に指を入れた経験はありませんか?
このおもちゃは、そうした子どもの手指の動作に応じて試作されたものです。
すべて手作りで、木材を取り扱う中小企業が製作をしてくださいました。
質感、重量感の異なる棒を、たくさんある穴に入れていくだけのシンプルなものですが、これが意外にも好評なのです。
今年も身近でごくありふれた森林環境、樹木とのかかわりの中から、人間の生活にとっての尊いもの、健やかなものを再発見してまいります。
今年の2大ニュース&地衣類の研究(今月のひとこと:12月)
今年もとうとう師走、クリスマス、年の瀬の時節になってまいりました。
皆様方にとりまして、今年はどんな一年でしたか?
日本森林保健学会にとっての2016年は、
○台湾森林保健学会との提携
○学会誌「森林保健研究」の創刊
の大きな2つの一里塚ができました。
来年以降の活動、調査、研究がさらに楽しみなところです。
さて、この師走の調査研究の第一弾として、信州・伊那谷のカラマツ林に出かけてまいりました。
今回は、標高1200m前後のカラマツ人工林の樹皮に付着する地衣類(菌類と藻類の共生体)の調査です。
地衣類には、その土地の空気環境条件の影響を敏感に受けるものがあり、その特質から、空気の清浄度の指標生物(indicator)に利用できるものがあります。
清澄な空気は、清冽な水同様に、現代では貴重なものになってきました。
貴重な自然条件についての調査研究にも継続して取り組んでまいります。
どうぞ良いクリスマス、新年をお迎えください!
台湾森林保健学会との連携協定をむすびました!
11月9日(水)、台湾森林保健学会の方々が来訪され、日本森林保健学会と連携協定をむすびました。
これからの台湾、日本相互の森林保健研究のはじめの一歩であり、芽生えです。
やがて大樹、大きな森林になることを夢見て、創造的な活動に取り組んでいきます!
学会誌ができました!(今月のひとこと:11月)
秋冷の候、皆様方におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
今年も霜月の時節になりました。
日本森林保健学会の学会誌「森林保健研究」の第1号が発刊のはこびとなりました。
これもひとえに、みなさまかたのあたたかなご支援のおかげです。
「森林保健研究」には、日本語だけでなく、英語、ドイツ語、中国語でも投稿ができます。
まだ第一歩。
小冊子ではありますが、この創刊号がやがて大きな森林となる、最初の芽生え、萌芽となることを期待しています。
みなさまからの玉稿を編集委員会一同、心よりお待ちしております。